2016/04/06

【メトロブス】を制するものはメキシコシティを制す!

メキシコシティの公共交通機関として、メトロと並んで多く利用されるのがメトロブスです。 2005年から運行が開始された、明るく、清潔な比較的新しい公共交通機関で、メキシコシティ市民の日常的な足として活躍しています。 メキシコ交通事情・その2では、そんなメトロブスをご紹介します。

メトロブスとは

メトロブスは、メキシコシティの主に中心部を走る全5路線の路線バスです。通りの中央の専用レーンを走り、渋滞の影響も比較的少なく走行できます。メトロより路線数が少なく、運行している範囲も若干狭めですが、中心部を移動する際にはメトロよりも勝手がよく、多くの人が日常的に利用しています。なかでも、インディオス・ベルデスとエル・カミネロを結ぶ1番線は、中南米最大の大学、メキシコ国立自治大学や、世界貿易センタービルのあるデル・バジェ、おしゃれなショップやレストラン、カフェなどが立ち並ぶローマ・コンデサ地区を通るメキシコシティの大動脈、インスルヘンテス通りを通り、メキシコシティで生活する人々の多くが利用しています。

メトロブスの乗り方

メトロブスもメトロと同じく、どこまで行っても1回5ペソ(2015年現在)です。メトロブスは通りの中央の専用レーンを走るため、停留所へは横断歩道を渡ってアクセスします。改札は全て自動で、利用するにはICカードが必要になるので、メトロブスを利用する際ははじめにICカードを購入しましょう。ICカードは改札の前に設置されている券売機で購入し、初回はデポジット金額からカードの発行手数料が引かれます。メトロブスの運行はメトロよりも少しややこしいので、乗車時は注意が必要です。バスによって終点が異なるので、バスの前方と側面にある電光掲示板で終点の駅を確認する必要があります。空いているので乗ったバスが目的地よりも前で折り返してしまい、乗り換えに非常に手間取ってしまったという話はよく耳にします。また、行きと帰りでルートが微妙に異なったり、目的地別に乗車位置が異なっていたりすることもあるので、注意が必要です。メトロ同様、停車駅のアナウンスはないので、ルートに詳しくない内は事前に路線図等で降車駅を確認しておきましょう。路線や曜日によっても異なりますが、メトロブスは通常午前4時半から深夜12時程度までの運行で、メトロ同様、女性専用車両もあるので、女性も安心して利用できます。女性専用車両は専用の乗車位置があるので、乗車位置上部のサインに従いましょう。専用レーンを走り、比較的渋滞の影響を受けづらいメトロブスですが、時刻表などで管理されている訳でもなく、4台ほどが団子状で走行している様子もよく見かけます。非常に非効率な運行ですが、そこはメキシコ、気長に待ちましょう。

教育とエンターテイメント

メトロブス内にはモニターが設置してあり、歴史やアート、ニュースやコメディなど、様々なテーマの番組が常時放送されています。国内外の芸術家の紹介やメキシコの歴史など面白い番組も多く、勉強にもなるので、一度注意して観てみても良いでしょう。

治安について

メトロブスはメトロのように薄暗い通路もないので、メトロやタクシーに比べて比較的安全といえますが、混雑時はスリなども発生していますので、乗車時は注意を怠らないように気を付けましょう。

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