2021/03/25

【メキシコ・コロナ感染者】数字に隠れた重症化・死亡率が高い原因とは

1月末の時点でメキシコは新型コロナウィルスの死者数が世界で3番目となりました。この数字だけ見るとメキシコは感染者が多く死亡率が高い国と思われがちですが、実はメキシコ人の従来の健康状態に死亡率を上げる理由が隠されているのです。

出典 - https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXMZO5891010009052020NNE001-PN1-2.jpg?s=40cc2cb314cc11b3d5451c8a0b6b312b

BMI25以上の方は重症化リスクが1.8倍に

一般的に肥満である基準値はBMI(体格指数)が25以上と設定されています。BMI25以上の人は、BMI25未満の人より疫学的に新型コロナウィルス感染症による重症化リスクが1.8倍高いと言われています。またそれに伴い、死亡のリスクは40%上がると言われています。

なぜ肥満者は重症化しやすいのか

肥満者が重症化しやすい原因に以下の4つが上げられます。

・血管内に血栓と呼ばれる凝血塊が形成されあらゆる病気のリスクが上昇しやすい。

・肥満者は内臓脂肪が多く、肺が圧迫され呼吸機能が難しくなる。

・内臓脂肪が多い人は炎症が起こりやすく、「免疫の暴走」と呼ばれる

サイトカインストームも起こりやすくなる。これにより臓器を傷つけ、血栓が増える可能性もある。

・肥満の人は血糖値を下げるインスリンが効きにくい状態にあり、インスリン抵抗性は、身体がウィルスと戦う免疫力を弱める。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a0a71cc913ac2fa8c1fba606ead2fcb885669224

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1266.html

世界トップの肥満国メキシコ

出典 - https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRkA8adpFns3-C-FlmfnHLm9X_Kdr3DRaA0ZQ&usqp=CAU

このように新型コロナウイルスの重症化の背景には肥満などの基礎疾患が関係していることが分かります。実はこの肥満がメキシコのコロナ事情に大きく関係しています。メキシコのコロナ事情に大きく関係しています。2018年のFAO(国際連合食糧農業機関)のデータによるとメキシコは米国を抜き世界一の肥満国に浮上しました。メキシコ成人の肥満率は33%と非常に高いことが分かっています。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-28/QNNSAGT0AFB701

https://www.tigermov.com/blog/detail/323

まとめ

メキシコの感染者は日本に比べてはるかに多く、2020年末では人口の25%が感染していると言われています。死亡者数はアメリカ・ブラジルに続き世界で3番目に多いメキシコですが、その背景には肥満の人口が多く関係しているといえるでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16CF50W0A211C2000000/

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