2021/09/10

【メキシコ・アカプルコでM7.1の地震】9月に集中する大地震について解説

2021年9月7日午後8時47分ごろ、メキシコ南西部、アカプルコを震源地とするM7.1 の大きな地震が発生しました。4年前の同日にはM8.2の地震が。今回の地震の速報と過去のメキシコ地震について振り返りご紹介したいと思います。

アカプルコを震源地としたM7.1の地震

出典 - https://fundacioncarlosslim.org/wp-content/uploads/2017/09/Terremoto85_.jpg

2021年9月7日午後8時47分ごろ、ゲレロ州、アカプルコを震源地とするM7.1の地震が発生しました。震源地であるアカプルコは世界有数の観光地としても知られています。現在に至るまで(2021年9月8日時点)深刻な被害は出ていないもののアカプルコの一部地域ではホテルの柱が倒壊し、乗用車が下敷きになった現場もありました。

一方amiga 編集部オフィスがある首都メキシコシティでも強い揺れを感じました。

地震アラームが市内で発動し、特にローマ地区では屋外に避難する人も見られました。

ロイター社に取材された市民の一人イェスミン・リズクさん(70歳)は、

「今回のような地震が起きるたびに、1985年の地震を思い出す」と語りました。

この1985年09月19日の地震とは何か、また4年前の2017年、9月7日、9月19日同日に発生した地震とは。

これらの震災の詳細についても触れながらメキシコにおける地震の歴史についてご紹介致します。

参照:
出典 https://www.bbc.com/mundo/noticias-america-latina-58483504

M8.0 1985年9月19日 メキシコ地震

出典 - https://fundacioncarlosslim.org/wp-content/uploads/2017/09/Terremoto85_.jpg

メキシコで地震が起きると、1985年や2017年の地震を思い出すという人が多くいます。

では、その1985年と2017年の地震とは何か、順番にご紹介致します。

まず首都メキシコシティで大きな被害が出た1985年メキシコ地震についてです。

この地震は、9月19日7時17分ごろ、メキシコシティから300km離れた場所を震源地とし、大きな被害をもたらしました。この地震による死者は10,000人を超え、崩壊した建物は全半壊含め約100,000棟にも及んだと報道されています。

なぜこれほどの被害をもたらしたのか、その大きな要因はメキシコシティの地盤にあります。

実はメキシコシティは元々大きな湖があった土地に埋めたてられた埋立地なのです。

それ故、地盤は超軟弱であり揺れが強くなる傾向にあります。

またメキシコシティは古くから残る建物が多いのも特徴です。

レフォルマ通りにほど近いローマ地区はフランス様式の建築物が多く残っています。

その為、耐震性については脆く、1985年の地震発生の際はこの地区で多数の被害が出ました。

1985年のメキシコ地震以降は、その後の地震に備え建物の耐震基準が設けられました。

特に首都のメキシコシティは国内で最も厳しい耐震基準が設けられ、この地震以降に建てられたビルは大きな揺れに耐えられる構造になっています。また元ある建築物に関しては、巨大な耐震壁が増設され、外部には空洞の地下室を設けることで揺れによる転倒を防ぐ方法が取られています。

参照:
出典 https://www.jiji.com/jc/daily?d=0919

2017年9月7日に発生したチアパス地震

今回の地震と同日に発生し、直近100年でメキシコ最大規模の地震と呼ばれているのがメキシコ南東部を襲った通称チアパス地震です。この地震ではM8.2を記録し、震源地に近いチアパス州とオアハカ州周辺の村に甚大な被害をもたらしました。

2017年9月7日に発生したこちらの大地震は、犠牲者約100名、被災者約230万人を記録し、多くの建物が倒壊する事態となりました。

オアハカ州の世界遺産にも登録されているモンテ・アルバン遺跡はこの地震により一部の遺跡が崩壊する被害が出ました。

世界的にみてもメキシコ太平洋沿岸部は地震の発生地として知られていますが、この2017年チアパス地震の被災地は、過去にも何度も被災している州でした。

しかしながら2017年の地震に備えられたなかった背景にはこのチアパス州とオアハカ州がメキシコの中でも1位、2位を争う貧困問題を抱える州という重大な要因があります。

特にチアパス州に関しては州全体の人口の77%が貧困層であり、平均家計収入は1か月4万8千円と低い水準にあることが分かります。全国平均収入が9万6千円であるのに対してかなり低いことが明確ですね。

このような背景からオアハカ州やチアパス州は多くの建物が耐震基準を満たしておらず、簡易的な作りが多いのです。貧困であるが故に地震に備えられず、被災したあとも中々復興できないという悪循環に陥ってしまっているのです。

参照:
出典 http://latinnotes.net/?p=1039

2017年9月19日 M7.1の大地震

また9月7日の地震だけでは収まらず、同年の9月19日はプエブラ州、モレロス州を震源地とするM7.1の地震が発生しました。震源地に近かったモレロス州、プエブラ州では多くの被害が出ており、最低200名以上の死者が出たとされています。

またプエブラから約120km離れた首都メキシコシティでも学校の校舎や高速道路が崩れるなど甚大な被害が出ました。それらに加え、主要ガスが破損するなど多くの混乱を巻き起こしました。

実はこの地震は1985年9月19日に起きたメキシコ地震と同日であり、メキシコシティではその日に丁度1985年に起きた地震を追悼する救助避難訓練が開かれています。追悼式の最中ということもあり、警報は鳴ったものの訓練だと誤解する住民もいたとのことです。

参照
出典 https://www.bbc.com/japanese/41329263

メキシコでの地震に備えて

過去のメキシコのデータをみると、大規模な地震は9月に集中していることが分かりますが、科学的な証拠付けはされていません。

しかし、メキシコは日本同様地震大国です。メキシコシティをはじめ、ゲレロ、オアハカ、チアパスは特に地理上、地震の多い地域なので、日ごろから防災グッズを常備しておくと安心ですね。

また、メキシコシティにおいては1985年以降、揺れが生じると地域の防災アラームが鳴るようになっています。このアラームが聞こえたら揺れに備えましょう。

まとめ

今回は、アカプルコで発生した地震速報と過去のメキシコの地震についてご紹介致しました。今後も追加情報が出次第、随時更新致しますのでご注目下さい。

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