〜活発でスポーツに明け暮れた幼少時代、大学時代に偶然訪れたメキシコ〜
私は大阪で生まれ、小学校から高校までは宮城県仙台市で過ごしました。小さい頃はダンスやフィギアスケート、水泳等を習い、積極的に身体を動かしていたのを覚えています。子供の頃から活発に外で遊ぶタイプではありましたが、その当時は特に海外を意識することはありませんでした。
きっかけははっきり覚えていないのですが、小学校の高学年あたりから英語に興味を持ち始め、近所の英語教室に通い始めます。とても楽しく、おかげで中学校からの英語も楽にこなせたため、英語は得意科目になりました。その影響から、大学受験の際は、海外に行くチャンスがある外国語大学に行きたいと考えるようになりました。しかし、両親や先生からは推薦枠のある他の大学を勧められます。外国語を話せるようになりたいなら外大ではなく海外に行けば良い、留学したいなら行かせるからと言われ、最終的に勧められた大学の社会学部にへ入ることになりました。
〜大学時代に訪れたメキシコ、舞い戻るきっかけは〜
大学に入ってからはバドミントンサークルやアルバイト、専攻したゼミの課題など、自分が思っていたよりも毎日があっという間に、楽しく過ぎていきました。次第に留学するよりも友達やサークルの仲間とこのまま過ごしたいという思いが強くなり、結局高校時代に憧れていた留学はせずじまいでした。
しかし、発音が簡単そうだしスペインにも旅行してみたいという単純な理由で選択した第二外国語のスペイン語にはとても興味が湧き、必修単位を取り終えた後もずっと履修していました。今思うとその第二外国語の選択が人生の転機になったのかもしれません。語学に対して得意意識がありましたし、第二外国語の授業ではそれを母語とする外国人の先生に教えてもらえることが楽しく、少しずつスペイン語にはまっていきました。そして4年生の冬、卒業旅行先を考えている時に、メキシコ人のスペイン語の先生から「メキシコはいいところだから行っておいで」と勧められ、一緒に授業を受けていた友達とメキシコシティ、グアナファト、オアハカに行きました。オアハカは遺跡や民芸品が素敵で、街の雰囲気ものんびりしていて居心地がよく、すっかり気に入ってしまいました。
大学卒業後は文具メーカーに入社します。社内システムを運用するIT部門に1年程いた後、社内の新規事業公募で提案したプロジェクトが採用され、異動してその立ち上げをすることになりました。
すると、想定外のことでしたがその業務の中で海外からの留学生と会う機会が増えたのです。彼らを見ていると徐々に大学時代留学しなかったことへの後悔と、やっぱり行ってみたいという思いが強くなってきます。
当時は英語よりもすっかりスペイン語にはまっていて、大学卒業後も少しではありますが独学で勉強していたので、最終的に英語圏ではなくスペイン語圏に留学することを決め、3年半働いた会社を退職しました。