特集

日本大使館にamigaが潜入インタビュー!高瀬大使はどんな人?

 メキシコシティにある在メキシコ合衆国日本国大使館にお邪魔し、2017年9月に着任された特命全権大使である高瀬 寧(たかせ やすし)大使に大使館のご活動やメキシコでの生活について伺いました。

メキシコ大使になられるまでは、どのような経歴だったのでしょうか?

 経歴の半分くらいが中南米担当、半分は「多国間外交」と呼ばれる政治や国際会議関係です。外務省に入ると必ず外国語を1つ専攻するのですが、第1希望を英語、第2希望をスペイン語で出しました。結果は第2希望であったスペイン語専攻となったので、スペイン・マドリッド外交官学校を卒業し、その後もキャリアとしてスペイン語圏の担当をするようになりました。

そもそも外交官を目指したきっかけはどんな理由でしたか?

 幼少期から外国に行ってみたいと思っており、関心を持っていました。パイロットになりたい時期もあったのですが、視力が悪く断念しました。

過去にもメキシコ公使として大使館に着任されていますが、今とどのような変化を感じますか?

 在メキシコ日本国大使館公使に着任したのは2009年であり、ちょうど経済危機の後でした。メキシコ経済は当時リーマンショックの影響下で対米輸出の激減など大きなダメージを受けており、日系企業に関しても、その後日本航空の直行便がなくなるなど不安定な時期でした。

 今回の着任時は公使着任時に比べメキシコが経済的にかなり発展していると感じています。日系企業に関しても進出企業数の増加にも現れている通り活気を感じています。街の印象としては、高層ビルが連立し車が増えたなという印象ですね。

昨年の着任後は、すぐに地震がありましたね。

 私がメキシコに到着したのは9月9日でしたので、メキシコ地震の1回目と2回目の間でした。(参考:チアパス地震が2017年9月7日に発生、メキシコ中部地震が2017年9月19日に発生しています。)

 体験した2回目の地震では、大使館が入っているビルも大変揺れました。急いで机の下に隠れた記憶があります。大使館としては、まずメキシコに住んでいる日本人の方に情報発信をし、外務省を通じて日本にも情報共有をしました。その後、メキシコにいる日本人に被害がないかを確認、調査しました。

外務省の迅速な対応でJICAの支援が入り、大変活躍しましたね。

 地震の後、すぐにメキシコ外務大臣から日本外務大臣に支援要請がありました。日本からは緊急援助隊として隊員72名、救助犬4頭が駆けつけました。メキシコと日本は残念ながら両国とも地震災害の被害を受けている国で、歴史的にも地震に対して両国間で助け合って来た過去があります。東日本大震災の際はメキシコから救助隊、救助犬を派遣してくれています。

 メキシコでは1985年に大きな地震があったのですが、それ以降両国間で地震についての共同研究を行なっています。そのような関わりの中で、今回のメキシコ地震被害で日本の救助隊が空港に着くと、人々は拍手で出迎えてくれました。また捜索中に遺体が見つかった際、日本の救助隊がヘルメットを取って一列になり黙祷しました。それを見たメキシコ人が日本救助隊の規律正しさ、誠実さに対して、多大な感謝と評価をしてくださっています。在メキシコ日本大使館側でも多くの感謝のメッセージをいただきました。このように地震被害という苦しい経験ではありますが、助け合ってきた歴史が信頼し合える関係を築く一助になっていると考えています。

日本とメキシコの地震に関わる共同研究例

【次ページ】日系企業のメキシコとの関わり方について

next
1/3
お気に入り

著者情報

紹介文: amiga編集部です。メキシコに関心のある皆さまに「安心」と「ワクワク」を届けるメディアとして、毎日メキシコ情報を発信していきます。

特集

amigaピックアップ