チランゴの足、メトロ
メキシコシティのメトロ(地下鉄)は、ソカロなどの歴史地区を通る2番線、世界的なメキシコ人画家、フリーダ・カーロの美術館にもアクセスできる3番線、メキシコシティの空の玄関口、ベニート・フアレス空港を通る5番線などを含めた全12路線。北はシウダ・アステカ、南は世界遺産の壁画で有名なメキシコ国立自治大学まで、市の主要エリアの大部分を網羅しています。このメトロを利用してメキシコシティの市民=チランゴ(chilango)たちは日々生活しています。
これが実際のメキシコシティの地下鉄の路線図です。皆さん、こんなにも街中に地下鉄が張り巡らせていたことはご存知でしたか?メキシコシティに来て以来、タクシーやUBERばかり使っていた私は、「こんなにも地下鉄網が発展していたのか!」と驚きを隠せませんでした。
早速、メトロに乗ってみよう!
今回ソカロ広場を訪れていた私は、目的地であるSAN ANTONIO駅までメトロを利用してみたいと思います。自身、初めてのメキシコでのメトロ移動にドキドキしながらZOCARO駅を探します。メキシコシティのメトロは、「どこまで行っても、どれだけ乗り換えても1回5ペソ」と聞いておりましたが、本当なのでしょうか。
ソカロ広場の端にメトロの入り口らしき場所を発見!階段を降りると改札の前に窓口(taquilla)がありました。ここで切符かICカードを買って改札を通ります。時間帯によって窓口はかなり混雑するので、先にICカードにある程度デポジットしておくか、切符の場合はまとめて数枚買っておくのが一般的です。窓口は英語が通じない場合がほとんどなので、ICカードを購入する場合は窓口にtarjeta(カード)と伝えて、デポジットする金額を支払いましょう。切符を購入する場合は購入する枚数を窓口に伝えれば問題なく購入出来ます。
今回、私は切符を1枚購入しました。窓口の穴に5ペソを入れると、ガラスの向こうの駅員さんが切符を渡してくれました。
ちなみに、ICカードは下の写真ようなデザインだそうですよ。ここまでは日本の地下鉄と何ら変わりませんね。
早速改札に切符を入れてみると...あれ、切符が出てこない!
そうなんです!メキシコシティのメトロは本当にどこまで行っても、どれだけ乗り換えても1回5ペソなので日本のように改札を通過した後に切符が出てこないのです。
あとは日本と同じようにホームに降りて乗るだけですが、当然、日本のように到着時刻が決まっているわけでもなく、なかなか電車が来ないこともあります。
時間帯や路線によっても異なりますが、メキシコシティのメトロは非常に混雑します。2千万人以上の人口が一斉に移動する通勤時間帯はメトロの本数も多いですが、どの車両も乗車率200%で乗れないこともしばしば。車内の空調もほとんで効いておらず、メトロなのに窓が開いていたりしますが、混んでいる時にはちょっとしたサウナのようになることも。通勤時間帯にはホームの片側に女性専用車両もあるので、女性も安心して乗ることができます。
構内表記に関するウンチク
メキシコシティのメトロでは、それぞれの駅に写真のようなアイコンが付いています。実はこれ、識字率がまだまだ高いとはいえないメキシコで文字が読めない人のために絵や色で駅のアイコンが表記されているんですよ。ちなみにこちらはソカロ駅のアイコンです。