ダリア
日本でも人気の高い花の1つであるダリアは、実はメキシコ原産です。品種改良が非常に進んでいる種で、バリエーションが豊富です。またその可愛らしい風貌と美しい色合いから、フラワーボックスやプリザーブドフラワーにもよく使用され、プレゼントにも人気です。
そんなダリアは先スペイン期のアステカ時代からメキシコの地で栽培されており、1963年にはメキシコの国花に指定されました。国花に指定されるだけあり、メキシコでは非常に愛されていて、その人気は「ダリアの日(8月4日)」が設けられているほどです。
ダリアについて更に詳しく知りたい方は是非こちらの記事もご覧ください♪
花言葉は「華麗」。メキシコ国花「ダリア」の歴史やあれこれコスモス
「秋桜(アキザクラ)」という和名を持つコスモスも実はメキシコ原産です。和名に「秋」と入っている通り、コスモスが暑い場所に咲いているイメージはなく、メキシコに咲いている様子はあまり想像できないかもしれません。それもそのはず、コスモスの原産地は、メキシコの中でも標高1600m以上の高地地帯の涼しい場所です。メキシコにはコスモスの名所がたくさんありますが、メキシコシティ周辺ではケレタロ方面へ車で1時間ほどの「テポツォトラン(Tepotzotlán)」という街にある「アルコス・デル・シティオ(Arcos Del Sitio)」という水道橋の周りがコスモスの名所としても有名です!休日に少し足を延ばして、都会の喧騒を忘れてコスモスを楽しんでみてはいかがでしょうか♪
チトニア
チトニアとは「メキシコヒマワリ」とも呼ばれる花で、その別名からも分かる通りメキシコが原産です。オレンジや赤の花が印象的で、その風貌がヒマワリに似ていることからメキシコヒマワリという別名を持ちますが、分類学上はヒマワリの仲間ではありません。
マリーゴールド
マリーゴールドはディズニーの映画「リメンバーミー」で「死者の日の花」として用いられていたこともあり、メキシコとのつながりがイメージできる方も多いのではないでしょうか。そんなマリーゴールドはメキシコや中南米が原産の花です。可愛らしいマリーゴールドの花ですが、死者の日に使用されるということもありメキシコでは「死者の花(Flor de muerto)」という別名も持ちます。
ポインセチア
ポインセチアといえば「クリスマスの花」というイメージですよね。クリスマスの冬の寒いイメージとメキシコはなかなか結び付きませんが、実はポインセチアもメキシコが原産地なんです。クリスマスのイメージとは相反するかもしれませんが、メキシコ産ということもあり、実は寒さにはあまり強くないのがポインセチア。日本でクリスマス頃にポインセチアを購入する場合は注意が必要です。そんなポインセチアですがメキシコでももちろんクリスマスの花として扱われており、スペイン語でクリスマスイブを意味する「ノチェ・ブエナ(Noche Buena)」という別名が付けられ親しまれています。
番外編:ハカランダ
メキシコの春を彩る花のひとつハカランダ。メキシコの桜とも言われるほど人気のある花ですが、ハカランダの原産はメキシコではありません。原産は実はブラジルで、ブラジルはポルトガル語圏であることから、その発音の仕方も変わり「ジャカランダ」と呼ばれます。これは名前が変わっているわけではなく同じ「Jacaranda」をスペイン語読みするか、ポルトガル語読みするかという違いではありますが。
そんなハカランダについてもっと詳しく知りたいという方は是非こちらの記事をお読みください♪
世界三大花木の1つ!メキシコの春を彩るハカランダまとめ
メキシコのイメージにぴったりな花から意外な花まで、たくさんのメキシコ原産の花々をご覧頂けたのではないでしょうか。自然に色を加え、国を彩る花々、メキシコの国花は「ダリア」でしたが、日本の国花は何かご存じですか。日本には公式に定められた国花はありませんが、広辞苑や明鏡国語辞典によると日本の国花は「桜か菊」もしくは「桜と菊」だそうです。ダリアも桜と菊もそれぞれの国のイメージをしっかり表しているのではないでしょうか。いろんな国の国花をみれば、それぞれの国のイメージがうかがえて面白そうですね。