体に必要な栄養素はさまざま。そのなかで代表的なもののひとつがビタミンです。ビタミンA・ビタミンB・ビタミンC…とさまざまなアルファベットのついたビタミンが存在し、それらの多くは野菜やフルーツから摂取できることはみなさんご存知の通り。しかし、メキシコに存在するという謎の栄養素「ビタミンT」は少し様子が違うようです…。一体どのようなものなのでしょうか。その真相に迫ります!
ビタミンTのTは頭文字
ビタミンTの正体とは、なんとメキシコの伝統料理たちだったのです!実はメキシコにはタコスをはじめとし、頭文字に「T」を持つ料理がたくさん。それらはメキシコ人の日常食として欠かせないものばかりです。ビタミンTに含まれる料理には、いくつか説がありますが、今回は最も分かり易いイニシャルに「T」を持つ料理のみをビタミンTとします。このビタミンの効能はというと…太らせること(笑)。その中身とは、「タコス(Tacos)・トスターダ(Tostada)・タマル(Tamal)・トラコジョ(Tlacoyo)・トラジュダ(Tlayuda)」です。タコスはもちろん、タマレスやトスターダスは聞いたことはがある人も多いかと思いますが、トラコジョスやトラジュダスはご存知の無い方が多いのではないでしょうか。ここからはビタミンTの5つの料理をご紹介します。
タコス(Tacos)
まずは、お馴染みタコスです。メキシコ料理の定番ともいえ、今やメキシコについて知らない人でもタコスは知っているのではないでしょうか。メキシコには街中にタコスの屋台があり、地元のメヒカーノたちももちろん頻繁に食しています。その人気は、国民食と言っても過言ではないほどです。しかし、メキシコのタコスは日本で見かけるものとは少し様子が違うようです…。トルティーヤは柔らかく、お肉はさまざまな種類から選べ、野菜は玉ねぎとパクチーというのがメキシコの王道です。「え?タ〇ベルのトルティーヤ固いじゃん?」と感じた方、そうなんです。こちらの内容について詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください♪
メキシコ人「タコベルのタコスはメキシコ料理じゃないって、日本人に言っておいてトスターダ(Tostada)
トスターダスは、トウモロコシ粉でできたトルティーヤを油で揚げたもののうえにお肉やフリホーレスなどを乗せた料理です。トスターダという名称自体は、揚げたトルティーヤを指しますが、レストランなどでトスターダスというと上に具材が乗った料理のことを指します。トルティーヤの上にのせる具材の種類はさまざまです。鶏肉やエビなどをメインにフリホーレスというメキシコのインゲン豆のペーストが下地として乗せられていたり、チーズがかかっていたりします。
タマル(Tamal)
タマルはトウモロコシ粉を使ったメキシコ版のチマキです。トウモロコシ粉で作られた生地に、お肉やサルサ(メキシコのソース)を入れてトウモロコシの皮やバナナの葉で包み蒸した料理です。生地にはラードも使用されていて、カロリーは高めですが、メキシコでは朝ご飯として食されることが一般的です。タマルの屋台もよく街中に出されていますが、主に朝ご飯用の食事であるため、昼前には既に閉められていることがほとんどです。屋台のタマルに挑戦したい場合は午前中にアタックすることをお薦めします。
トラコジョ(Tlacoyo)
トラコジョは、タコスやタマル同様のトウモロコシ粉を使うこともありますが、青トウモロコシの粉を使用した、写真の様な黒っぽいもの多いです。ラグビーボールの形に成形し、中にはフリホーレスが詰められているものが一般的です。お店による違いはありますが多くの場合、上にはノパル(食用のサボテン)やタマネギ、チーズなどが乗せられ、お好みでサルサをかけて食べます。
トラジュダ(Tlayuda)
トラジュダと聞いてぴんとこなかったけど、この写真を見れば知っているという方ももしかするといるかも知れません。トラジュダはその見た目と発祥の地から「オアハカピザ」とも呼ばれてます。こちらの料理はトウモロコシ粉で作られた生地にフリホーレスのペーストが塗られ、アボカドやトマト、パクチーなどが乗ってるものが定番です。メキシコ中どこでも食べられるという料理ではありませんが、オアハカを訪れる際には是非一度食べて見てください♪
まとめ
以上、メキシコに存在するという謎の栄養素「ビタミンT」に迫りました。その効能は太らせること、となんとも享受したくない効能では在りますが…(笑)。食べ過ぎには注意ということで、みなさん是非いろんなビタミンTを摂取してみてくださいね♪