「マツダメキシコ工場100万台生産記念式典」とは?
2020年2月12日にグアナファト州サラマンカ工場で行われた「マツダメキシコ工場100万台生産記念式典」を取材させていただきました。日本人にとっては身近な自動車メーカーであるマツダ。amigaの読者の中には、メキシコのサラマンカにマツダの工場があることを知っている方は多いのではないでしょうか。。当工場は265万平方メートル、東京ドーム54個分の敷地面積であり、マツダが世界に持つ工場の中で最大規模。メキシコで作られたマツダ車はメキシコ国内の他、アメリカ、カナダ、欧州等に輸出されています。そして今回は100万台生産を達成したということで、記念式典が執り行われました。
マツダは今年で創業100周年を迎えました
午前中に執り行われた式典ではメキシコスタイルの朝食が振る舞われ、来賓の方々の祝辞が述べられていきました。広島で生まれ、コルクの製造から始まったマツダは先月1月30日に創業100周年を迎え、日本を代表する自動車メーカーとして挑戦を続けています。
グアナファト州知事、サラマンカ市長、在レオン日本国総領事代理、レオン市長等多くの政府関係者も来賓として出席されていました。2014年以来、6年間でマツダがメキシコ並びにグアナファト州に与えてきたインパクトの大きさは計り知れないものであったことが伝わってきました。
マツダ本社社長兼CEO 丸本明氏の挨拶
マツダ本社社長兼CEOの丸本明氏も式典に参加されており、挨拶の中で「MMVO累計生産100万台達成の偉業は、MMVOで生産されたマツダ車をご購入頂いたお客様、お取引様、政府関係や地域の皆様に多大なご協力を頂いたからこそできました。全ての方々に感謝申し上げます。ありがとうございます。「長い歴史の中、良い時も厳しい時もお客様を始め、販売会社様、お取引様、ビジネスパートナーの方々、地域の皆様などステイクホルダーの皆様からの支えがあったからこそ、創立100周年という節目を迎えることができました。現在自動車業界は100年に1度の大変革期に既に突入しています。私たちマツダは車を愛し、走る喜びを楽しんでいただけるお客様、そしてその御家族の方々にお客様の期待を越える商品、技術、顧客体験を継続して提供し続けるお客様と最も近い会社になりたいと思っております。どのような時代になっても、人の心をワクワクさせる車本来の価値を信じて、走る喜び追求し、カーライフを通じてお客様に人生の輝きを感じ続けて頂くことを目指したいと考えております。」と話していました。
そして、ついに100万台目の車が会場に登場!
会場が熱狂に包まれる中、30以上のメディア関係者や参加者が写真撮影に詰めかけました。参加者によって見守られる中、真白な車体にゲストの方々がサインをしていきます。式典後、全ての参加者がサインをし、車体は沢山のサインで埋め尽くされました。サインをした参加者は100万台という数字の重みを噛みしめながら、自分のサインと共に写真撮影をしていました。100万台目の車は今後、マツダメキシコ工場内で展示される予定です。
その後、よさこいが披露され、特にメキシコ人の参加者は日本の伝統的な文化に感激していました。
関係者が出演している感動のVTR
式典の終盤では、100万台達成を支えてきたマツダ社員や取引先の代表者が出演した感動のVTRが流れました。VTRでは、マツダ社員の喜びのコメントや、取引先代表者による祝辞の言葉が印象的でした。200万台達成に向けての意気込みも語られており、今後も、様々な企業の努力によってマツダの生産が行われていき、200万台、300万台と達成していく未来が窺えました。それによって、グアナファト州経済をさらなる発展に導くことができるでしょう。
MMVO社長兼CEOの水谷智春氏に今回の100万台達成についての考えと今後の意気込みをお伺いしました。
−100万台生産していくのに色々な苦難などがあった中で、メキシコ人と日本人が協力してきたからこそ、出来たことだと思います。マツダで働いている人がマツダで働いていることを誇りに思いながら、仕事ができるような会社にしていきたいと思います。
編集後記
メキシコ国内におけるマツダが持つ大きな影響力を改めて感じる機会となりました。私自身、日常生活の中でメキシコ国内のマツダ車の多さを肌で感じてはいましたが、生産台数100万台の達成ということで驚きました。と同時に日本の自動車メーカーがメキシコで高く評価されており、グアナファト州並びに国内の雇用、経済を支えていることを1日本人として嬉しく思いました。