JAL現役客室乗務員による授業
日本航空が社会貢献活動、次世代育成の一環として日本を中心に全世界で行っている「航空教室」。今年もグアナファト補習授業校と今年度新たに設立されたグアナファト日本人学校にて開催されました。今回はJAL現役客室乗務員の太田理香子さんが小学1年生〜中学3年生の約100名の児童生徒の皆さんに向けて2日間、計4回の授業を行いました。
太田さんのお話に聴き入る生徒の皆さん
小学5年生から中学2年生までの3年間、メキシコのアグアスカリエンテスにある日本人学校に通っていた太田さんはメキシコでの経験がどのようにお仕事に生かされているかなど、具体例も交えながらお話しされていました。授業中も終始笑顔の太田さんに参加された皆さんも目を輝かせて聴いていました。
太田さんが実際に使用しているパスポートやiPad、時計を見せると「すごーい!」などと声が上がっていました。様々なクイズを交えながらの授業では、低学年の児童も楽しみながら、知識を増やすことが出来た様子でした。
「飛行機は富士山何個分の空を飛んでいるでしょう?」などのクイズに元気よく挙手し、積極的に授業に参加されていました。
質問タイムでは生徒から沢山の挙手
質問タイムでは、飛行機の大きさや重さなどを聞く質問から、「客室乗務員になるためにやっておくべきことは?」、「メキシコでの経験はどのように生かされたか?」などの質問を投げかけていました。時間終了まで挙手が下がることがないほど、質問が出続けるなど参加された皆さんは有意義な時間を過ごされていた様子でした。
お別れの際には、太田さんと写真撮影の他、太田さんから直接JALからのプレゼントが手渡されました。1人1人に笑顔で対応する太田さんに児童・生徒の皆さんも嬉しそうにお礼を伝えていました。
日本から遠く離れたメキシコで文化の違いに苦労もしながら、日々の生活を精一杯楽しんでいる生徒の皆さん。同じ境遇を持ち、親近感を感じられる今回の太田さんの授業は、客室乗務員という職業を身近に感じる素晴らしい機会となったことと思います。
JAL現役客室乗務員太田さんへのインタビュー
太田さんに、講師をされた感想やメキシコに暮らす子ども達への思いを改めて語っていただきました。
初めて講師をされてみていかがでしたか?
−皆さんがキラキラした目で話を聞いてくれて嬉しかったです。私もすごく楽しかったので、本当に呼んで頂いてよかったと思いました。アグアスカリエンテスの母校でも授業ができたらと思います。
私自身メキシコでの経験を経て、客室乗務員になっておりますので、生徒の皆さんには、今の自分の生活に誇りと自信を持って、メキシコにいる時間を大切にしながら将来に生かして頂きたいなと強く思いました。
メキシコという日本から遠く離れた国で頑張っている皆さんにどんなことを伝えたいですか?
−私たち客室乗務員は同じ出身国の人と常に仕事をするわけではないので、たまにカルチャーショックを受けることもあります。しかしそれを受け入れて一緒に働いていかなければいけないので、メキシコでの経験は私にとって貴重で、経験してよかったなって今でも思っています。
メキシコで生活し、色んな言語、違う考え方を持った人たちと接していく中でその国の文化を尊重して自分が受け入れて、柔軟な発想を持てるようになると思います。「こういう考え方の人もいるんだな」、「こういう時はこういう気持ちなんだな」って。それはとても貴重な経験ですし、これから絶対自分の強みになっていくと思うので、今の経験を本当に大切にしてほしいです。
最後にamiga読者の客室乗務員を目指して頑張っている人に何か一言応援のメッセージをお願いします!
−客室乗務員になる前は私自身も、自分を律して生活していかなければ、客室乗務員になれないのかなって思っていました。今は日々の生活の中で、「思いやりの気持ち」や「感謝の気持ちを常に持って行動する」、特別なことではないですが、そういった小さなことをつなげていくことが大切だと思います。今の生活を大切にして御自身の素敵なところ、良い所を伸ばしていければ客室乗務員になれると思います。