タクシー界の異端児!配車サービスUber(ウーバー)がメキシコシティーでも人気
メキシコシティーでタクシーを使うときは、
・ 流しのタクシー(リブレ)
・ 店・電話で呼び出せる無線タクシー(シティオ)
・ アプリで呼び出せる登録制タクシー
の主に3つの方法があります。特に最近、ネットで呼び出せる配車サービスUber(ウーバー)が、便利なインフラとして世界的に注目を浴びています。
Uberはこのような画期的なシステムで、人気を博しています。
1.クレジットカードを登録して会員になる。
2.スマートフォンアプリから配車を頼む。
3.その場所に車が迎えに来てくれる。その時に運転手の到着時刻や予想される料金がわかる。
4.位置情報などを家族にシェアできる。
5.支払いは引き落とし制。現金がなくても家に帰れる。
メキシコでは、流しのタクシーよりも安全で、キャッシュレスで利用できる便利さが評判となっています。
ちなみに、スペイン語読みだと「ウーベル」となります。
便利なサービスの落とし穴?メキシコシティーのUberの運転手が暴行・窃盗容疑で逮捕ということも
ですが、その他の国で起きているのと同様に、既存のタクシー業界からは大きく反発を受け、大規模なUber排外キャンペーンなども起こっています。
また、Uberは個人のタクシー運転手が登録しているため、万一運転手による事件や事故発生した場合などに、責任の所在が不明確な点に問題があります。
例えば、メキシコシティーでUberの運転手による事件があったことも。明け方、メキシコシティーコンデサ地区のタマウリパス通りで、Uberの運転手(29)が、23歳の乗客女性に強姦と強盗をはたらいた容疑で逮捕。女性が乗り込むと、運転手は彼女を襲い、携帯と財布を奪った後女性を降ろして逃走し、次の客を狙っていた時に逮捕されました。
このようなUberの運転手による暴行・窃盗事件はメキシコシティのみならず、ボストン市やデリー市など他の都市でも起こっています。Uber社はこのような事件を受けて、運転手の採用基準の厳格化や通報システム開発などを行っています。
タクシーに安全に乗りたい!身を守るためのポイント3つ
残念ながら、メキシコではどのタクシー会社でも同じくらいかそれ以上に、このような危険をはらんでいると心得えた方がよいでしょう。最悪の事態に備えて、いくつかできる注意を記しておきます。
1.女性は特に注意。明け方・深夜の一人での乗車は極力避ける
今回のメキシコシティーでの事件は、女性が明け方に一人で乗車したことで起きた事件でした。ただ、このようなタクシーや配車サービスを使うときは公共交通機関がない時間なので、明け方・深夜を避けて乗れ!というのは、行き過ぎた忠告です。なのでせめて、女性が一人で乗る状況は極力避けるようにしてください。グループでいるのであれば、できるだけ相乗りし、最後の乗客が男性になるように配慮するなどすれば、より安全です。もちろん、男性でも強盗被害に会うことはあるので、その後も気を緩めずに帰宅しましょう。
2.必ず後部座席に乗る
事故が起きた時の安全性のためはもちろんですが、運転手との距離を保つためにも、なるべく後部座席に乗るようにしましょう。呼び出しタクシーの運転手に、目的地を指示するために助手席に座るよう言われて、脚を触られたのですぐに降りた、という日本人女性の体験談もあります。この場合は暴行に及びませんでしたが、かなり危険な状況です。怪しいと思ったら、すぐに降りられるようドアのそばに座り、バックミラーで目が合わないように運転手の真後ろに座りましょう。
3.寝ずに、運転手やルートをチェック
隙を見せるのが最も危険です。車内では寝ずに、きちんと運転手の様子や、メーター、走っているルートを確認しましょう。酔っている・持ち物をジロジロ見られるなど、怪しい様子があった場合はすぐに降りることを告げましょう。また、家の方向ではないのに治安の悪い場所などに連れ込まれそうになった場合、すぐに通報できるようにしておきましょう。回り道をされる前に、あらかじめルートを指示することが得策です。ひどく酔っている場合は、必ず人に付き添ってもらいましょう。
「メキシコは治安が悪い」と言われる以上、安全には十分注意して過ごしたいものです。タクシー呼び出しは便利なサービスではありますが、いかに安全と言われているサービスでも、運転手と二人になる状況は多少なりとも危険が伴います。常に警戒心を持って利用し、自分の身をしっかり守りましょう。
参照元サイト(外部リンク・スペイン語)