メキシコのベンチャー企業を牽引する若きエース 生田祐介

愛知県で生まれ、野球少年だった青春時代。大学時代にはオーストラリアに滞在し、新卒でメキシコへ渡ってベンチャー企業に入社。若くして大企業との数々の仕事に挑戦する彼の半生に迫りました。

「逃げたい」と思う瞬間もある。大企業とのプロジェクトの日々

Encounter Japanでの半年に渡ったインターン期間を経て正社員になり、現在は約二年が経ちます。今は企画・営業部の責任者として首都のメキシコシティ市を拠点に日本人・メキシコ人のチームを牽引しています。

企画・営業部としてはクリエイティブ、人材紹介、メディア運営の3本柱を中心に事業を展開しております。どの事業に関してもお客様の目線にたって「抱えるお悩み、お困りごとは何なのか」ということを真剣に向き合い、本質を把握することを心掛けています。日本語はもちろん、スペイン語、英語でのコミュニケーションを通じて、様々な角度からヒアリングを実施し、その上で本質的に課題を解決することを常に意識しています。

Encounter Japanでの毎日は、決して楽ではありません。基本的にほぼ全てのプロジェクトにおいて、辛いことやしんどいことの連続です。「逃げたい」と思ってしまうことも常々あります。お仕事を頂いたり、一緒にお仕事させて頂く方々の大半は企業の部長さま、社長さまなど管理職クラスの方々が殆どでありながら、まだまだ若く経験の浅い自分達では、一筋縄で物事は進みません。仕事を「戦い」と表現することが正しいのか分かりませんが(笑) 大抵は「蟻と象の戦い」だと感じていますね。常に背水の陣という気持ちでこの2年間、必死に食らいついてきました。

これまで携わってきたプロジェクトの中で、最も思い入れがあるものはトヨタ自動車さんのグアナファト工場立ち上げのドキュメンタリー動画制作のお仕事です。トヨタの皆様とお仕事を一緒にさせて頂く中で、本当に多くのことを学ばせて頂きました。仕事を通じて得られる感動も教わりました。数年間に渡っての制作が終了し、完成版の動画をご覧頂いた皆様に「私たちの気持ちを形にしてくれて有難うございます」と仰って頂いた時には、本当に痺れましたし、全ての苦労が報われた瞬間でしたね。

「失敗の数を二倍にしよう」を部署のスローガンに掲げる

仕事をする上では「逃げない、嘘をつかない、真摯な対応をすること」を信条に、他者から信用される人間になることを常に心掛けています。「まず相手の立場になって考える」。これはお客様に対してもそうですし、業務上でマーケティングに関わる際には、その先にいる一般消費者に対しても同様に意識しています。

また固定概念やパッとでた意見やイメージを鵜呑みにすることなく「本当にそうなのか?」と自問自答し、疑うことも大切だと考えていますね。世の中の常識に沿ったものであったり、権力や立場がある方の意見であったとしても、本当にそれが正しい方法なのか、もっと良い解決策は無いのかを考えるように心掛けています。その上で、本当に相手が求めていることは何なのかを考え、それを実現するためであれば、時には勇気を持って「NO」ということも大切なのではないかと思っています。それが本当の意味での「真摯」であり、信頼関係の構築に繋がると考えています。

これはチームを牽引する立場としても同じことが言えると思っています。私は部署の責任者として、イイものは良い、ダメなものはダメと率直に分かりやすく、はっきりとメンバーに伝えるようにしています。よい仕事に対しては心から褒めて感謝の気持ちを伝える。良くないものは、はっきりだめだという。結局はそれが、同僚であったり部下の今後のためにもなると考えています。ただ、挑戦や失敗は全力で支援し、責任を持ちたい。今年の我らが企画営業部のスローガンは「失敗の数を二倍にしよう」というくらい、前向きな挑戦が生まれる組織にしたいと思っています。

偉そうなことを申してますが、会社も、私個人としても未だ何も成し遂げていないと感じており、まだまだ日々勉強することばかりです。クリエイティブやマーケティングについては日常生活の中で日々触れざるをえないので、今後も意識して色んなものを見ていきたいですし、自分自身も「良いもの」に触れたい。まだまだ未熟な私ですが、チーム、会社と共に成長していきたいです。

「喜びや成長」を実感しながら、より日本とメキシコに貢献していきたい

弊社の企画営業部では、メキシコに進出している日系企業や団体に対してのサービス提供が中心です。目下、重要だと考えているのは、現在お仕事をご一緒させて頂いるお客様の満足度を更に向上させることで「Encounter Japanに頼んでよかった」と感じて頂けるような仕事に取り組み続けたいです。

同時に、今後はBtoBの事業に加えて、メキシコの現地社会とより繋がりのある事業の展開もしていきたいと考えています。例えばメキシコ人向けに日本の製品や商品をECサイトを通じて販売するといった取り組みを通じ、「メキシコ社会で日本のプレゼンスを向上させる」ということを実現させたいと考えています。また日本でのメキシコのプレゼンスをより高めていきたい気持ちも抱いていますね。残念ながら「メキシコ」と聞いて一般的に思い浮かぶのはマフィア、サボテン、テキーラというような、決してポジティブではないイメージだと思うのですが(笑) 実際には、メキシコには様々な魅力や可能性があるということをもっと伝えてきたいという想いは強いです。

個人的には、何年後にこうなっていたいという明確な目標はありません。一日一日を、一瞬一瞬を大切に生きていたいと思っているので、これから先のことは全く想像できないですね。ただ、10年後になっても「今日死んでもいいや」と思える人生を過ごしていたいなとは思っています。物欲もあまりありません。結局、次の場所に持っていけるのは、いつも鞄一つです。辛い時に自分を支えてくれるのは、物ではなく経験や思い出だと信じているので、そういった目に見えない財産を大事にしているし、大切にしていきたいと思っています。

会社としては創業6年目になるEncounter Japan。黎明期を乗り越えて、今が過渡期だと感じています。事業内容やお仕事をご一緒させて頂いている企業・団体名だけ聞くと「華やかで楽しそう」という印象をよく持たれるのですが、実際は地味な仕事を辛抱強く積み上げていく、泥臭い毎日です。

そんな厳しい日々の中でも、喜びや成長があるんです。メキシコに進出されている他の日系企業と比較すると、私たちは規模も資本も小さく、歴史も浅いベンチャー企業なので、足りないところに目を向けるときりがないですが、自分次第で色んなことに挑戦できるし、どこにでも行ける。翻って、働く個人個人が抱える責任はありますが、他では味わえない自由もある。自分らしく生きることが出来て、自分達の良いところを伸ばせる会社です。「若さ」は「未熟」であることと紙一重なので捉え方によってはネガティブですが、時には「勢い」であったり「斬新なアイデア」も生み出せると信じているため、強みでもあるとも思っています。

異なる価値観を持った「メキシコ人」との冒険の日々

メキシコは、コントロールできないことや理解出来ないことが日常生活の中で溢れています。一言でいうなら「カオス」。毎日何が起きるか分からない。日本にはないものが沢山あるが故に、日々飽きることのない、退屈という言葉からは駆け離れていて、毎日が冒険なんです。

ビジネスという側面でも、メキシコはまだまだ国民の平均年齢も非常に若く、経済としても発展途上であるため、今後無限の可能性を秘めていると感じています。まだまだメキシコで仕事をする日本人の数も少なく、ここに住む、働くということで希少な存在になれると思っています。

メキシコ人と働く上では、まずは「違う」ということを理解することが大切だと考えていて、文化も考え方も日本人とは絶対的に異なります。彼らにとってはメキシコでビジネスをしている私たち日本人が外国人であり、人様の国にお邪魔しているのだから、自分の価値観を押し付けたり、彼らを変えようとすることはおこがましい話。日本人が良いとかメキシコ人が悪いというのではなく、自分たちが彼らをいかに理解して一緒に働くかだと思います。そうは言っても、日々の仕事の中ではしばきたいことはたくさんあるのが現実なんですが(笑)

一緒に働く仲間を募集しています!

Encounter Japanでは生田祐介が牽引する企画営業部で一緒に働く仲間を募集しています。

【募集要項】

◇配属先・勤務地: 首都メキシコシティ市・Sales & Planning Div.

→国内・海外出張有

◇雇用形態: 正社員

◇給与(グロス): 18,000 Mexico Peso〜 (能力・経験に応じて変動) + 法定賞与有

◇研修期間: 6ヶ月

◇ビザサポート: 研修期間終了後、労働ビザの発給手配を開始します。

◇休日: 日曜日・その他祝日 *勤務二年目からは有給休暇有

◇新卒可

◇語学 *歓迎項目

→日本語ネイティブの場合: 英語もしくはスペイン語ビジネスレベル

→スペイン語ネイティブの場合: 日本語ビジネスレベル

【必須要件】

◇当社の理念「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り出し、人々の人生を豊かにする」ことに共感できる方

◇中南米で仕事することに対して強い情熱がある方

Encounter Japanで、企画・営業部として一緒に働いて頂くことに興味がある方はぜひ、info@encounter-japan.com または下記のWantedly の募集ページよりご連絡ください。

Wantedly | Encounter Japan 企画営業部 募集ページ

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