主要なメキシコの携帯電話会社

現在メキシコには３社の大手携帯会社とその通信回線を利用した格安SIM会社があります。

大手3社についてはこちらの記事をご覧ください

格安SIM会社

Freedompop (Telce回線)

Unefon (AT&T回線)

Virgin Mobile (Movistar回線)

Flash Mobile (Movistar回線)

Weex (Movistar回線)

Cierto (Movistar回線)

などはMVNO(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)、 日本で言う格安SIMサービス会社です。これらの会社の大きな特徴は支払いはプリペイドのみ・SIMだけ提供されるので、端末は自分で用意しなければならないということです。

利用料金は大手3社より安いですが、格安SIM会社を使っている人は全社を合わせてもシェア率1％と現在(2022年)ほとんど見かけません。ほとんどの人が上記に挙げた大手3社のいずれかを使っています。

しかしメキシコでは2015年(日本は2001年)からMVNOが解禁されたため、日本のように格安SIMのシェアが広がるのはこれからだと期待されます。

参考サイト

https://www.whistleout.com.mx/CellPhones/Guides/la-mejor-compania-de-celular-mexico

メキシコでの5G整備

最初にAT&Tが2021年12月にメキシコシティの一部の地域のみで、5G通信の提供を始めました。

続いてTelcelが2022年2月からメキシコシティ・ケレタロ・レオン・モンテレイなど全18の都市で5G通信を始めました。2022年末までに120都市まで5G通信を広げるため18億ドルを投じると発表してます。

AT&Tも2022年末までにメキシコシティ・グアダラハラ・モンテレイの3都市まで利用範囲を拡大するとしています。

Movistarは2022年6月現在5G通信を提供しておらず、これから5G通信を提供するとしていますが、具体的な日時はまだ発表されていません。

実際にメキシコシティで5G対応の携帯を持っていてもたまに5Gが入って来る程度で、すぐ4Gに戻ってしまい安定して5Gが使えるという状況ではありません。

メキシコでの5G通信の利用拡大の課題は5Gに対応した端末を普及させることです。2022年の時点で使用されている携帯電話の中で5Gが利用できる端末は10％ほど、2025年でも14％しか5G対応の携帯は利用されないだろうと予測されています。

2021年のデータでは国内の52％の人が3Gを利用しており、37％が4G、11％が2Gを利用しています。メキシコ内の4G通信はすでに整備されているので、まだまだ古い端末使っている人が多いことがわかります。ちなみに2Gは2030年にサービスの提供を停止する予定です。

特に5Gに対応した端末は10,000ペソ以上するものが多く、メキシコ人の端末の平均支出額の4,371ペソを大幅に超えています。Telcelはこれから約6,000ペソの5G対応の端末の販売を増やすとしています。

また5G通信が使えるポストペイド料金プランはTelcelでは月額599ペソから、AT&Tでは月額549ペソからとポストペイド契約の月額平均300ペソと比べて高額です。

参考サイト

https://expansion.mx/empresas/2022/03/03/la-tecnologia-5g-precios-accesibilidad-mexico

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07DI40X00C22A3000000/

まとめ

今回はメキシコの最新携帯電話事情についてお伝えしました。MVNOが解禁されたのが日本より遅かったため、まだTelcelなど大手の携帯電話を使う人が多く、日本より価格競争が起こっていない印象です。

5Gの通信網もまだまだ整備されていません。利用できるエリアが主要な都市のみ、カバーエリア内でも電波の供給はまだ不安定です。また安価な5G対応端末の普及や5G料金プランの値下げなどたくさんの課題があるのではないでしょうか？

amigaではこれからもメキシコに関するニュースや情報をお届けします！

関連記事