メキシコの夏休みの期間
2022年のメキシコ教育省(SEP)が定める夏休みは7月29日から8月29日までとなっています。6月下旬から8月中旬が夏休みだった年もあるほど、メキシコの夏休みは毎年開始時期が異なります。
この夏休みは幼稚園から中学校までに適用されます。しかし州によってはコロナウイルス感染拡大防止や気温の高さから夏休みの開始を7月14日からと早めるところもあります。
しかしこのSEPのカレンダー通りに夏休みを開始するのはほぼ公立の学校のみです。
なぜなら、メキシコは私立校が多く各校が夏休み開始時期を決めます。そのため7月2日から夏休みを開始する学校もあり、すでに夏休みが始まっている学校はたくさんあります。私立校の多くは7月16日から夏休みとする学校が多いようです。しかし子供は夏休みが早く始まっても先生は新学期に向けての準備や掃除など学校に行きSEPのカレンダー通り7月28日まで働きます。
また義務教育ではない高校からは2学期制・3学期制など学校によって異なるシステムを導入しているためより夏休みの期間に差があります。7月の最初から8月の中旬までが夏休みや8月の初めから9月の初めまでと学校によりかなり違うようです。
同様に大学もそれぞれの学校により違いますが毎年5月末にテスト週間が始まり6月の始めから夏休みがはじまり8月の初めに新学期が始まります。しかし夏季期短期講座などの授業もあるので学生によっては夏休み中も授業に行きます。
メキシコの社会人には、なんと夏休みはありません!メキシコには5月1日のメーデー(Dia del trabajo)から9月16日のメキシコ独立記念日まで祝日はないのです。そのため3連休になることがなく、土日以外で休みたい人は有給休暇を取得するしかありません。日本のお盆休みのように多くの人が仕事を休んで旅行へ出かけるのはセマナサンタかクリスマス休暇、年末年始のみになります。もちろん子供は夏休みなので大人も有給を取って旅行する人もいます。しかし日本のお盆休みのようにこの1週間はどこも混雑しているという日はありません。
メキシコ人の夏休みの過ごし方
通常メキシコの学校では、夏休みの宿題は出ません。しかしメキシコにもアメリカのようにサマーキャンプ、サマースクール(Curso de Verano)があるのでそれに入会する子供が多いです。幼稚園生から中学生向けまで様々なサマースクールがあります。普通の学校のように平日9時頃から2時頃までをサマースクールで過ごします。
普通の学校が開催するサマースクールだけでなく、スイミングスクールやダンス、テコンドー、英会話など普段は習い事教室をしている場所がサマースクールを開くこともよくあります。スクールと言っても勉強することはなく絵や工作をしたり、簡単な料理をしたりして遊んで過ごします。
親が仕事でいない場合、子供はサマースクールに行くことが多いです。もちろんサマースクールに入るにはお金がかかるので、家に残る子供もいます。メキシコは親戚・家族が近くに住んでいることが多いので、親が仕事の場合祖父母や叔母・叔父、いとこが面倒を見ることになります。
裕福な家庭の高校生や大学生はアメリカ・カナダやヨーロッパに長期の旅行に出かけることがあります。またアメリカでディズニーランドやリゾートでのバイトやベビーシッターなど英語を使ったバイトをする学生もいます。
社会人も休みを取って友達や家族と国内のビーチなどに旅行する人もいます。特にメキシコシティの人はアカプルコ、プエブラの人はベラクルスなど比較的近い海に行くことが多いようです。その他にはグアダラハラからプエルト・バジャルタ、オアハカからウアトゥルコ、シナロアからマサトラン、ゲレロからイスタパなど大きなビーチが各地域にあります。
海外旅行ではやはり隣国のアメリカに行く人が多いです。特に北部の人は車でもアメリカに行くことができるのでサンディエゴやロサンゼルスへ行って買い物を楽しんだりディズニーリゾートなどのテーマパークにいきます。
旅行以外ではバルネアリオ(Balneario)というプール、小さなウォーターパークに行く庶民も多いです。小規模のところでは入場料も100ペソからとリーズナブルです。プールにウォータースライダー、広場、売店や食堂などもあり子供も大人も一日楽しむことができます。
おすすめお出かけスポット
El Rollo(エル・ロジョ)
ラテンアメリカ最大級のウォーターパークです。モレロス州にあり、クエルナバカのセントロから車で50分です。
多くのウォータースライダー、子供用のプールや波の出るプールなど20個のプールがあります。特にウォータースライダーは絶叫系からキッズスライダー、ゴムボートに乗って滑るものなど10種類以上あります。
宿泊施設も併設しており、1日プールで楽しんだあとはすぐに部屋に帰ることができます。
El RolloSix Flags Mexico (シックス・フラッグス・メキシコ)
日本のディズニーランドやユニバーサル・スタジオのような大型テーマパークです。メキシコシティーにあり、セントロから車で40分の距離です。
バットマンやスーパーマン、バックスバニーのワーナーブラザーズが展開する遊園地になります。ジェットコースターなど絶叫マシンが多いことで知られていますが、もちろん子供用のアトラクションもあります。急流すべりのように水がかかるアトラクションもあるので夏にピッタリです。全身ずぶ濡れになるレベルで水がかかるので、着替えを持っていくかレインコートを購入することをオススメします。
Six Flags MexicoGuelaguetza (ゲラゲッツァ)
毎年7月下旬(2022年は7月25日と8月1日)にオアハカ州でゲラゲッツァという祭りが開催されます。オアハカ州の各地から様々な民族が集まり、それぞれの民族舞踊を披露するメキシコ最大級のお祭りです。州の各地で特設ステージが作られショーが行われます。パレードやメイン会場のステージで民族舞踊を見られる他にも伝統料理や民芸品の露店、アーティストのコンサートが開催されます。メイン会場となるAuditorio Guelahuetzaはオアハカのセントロから車で10分ほどで行くことができます。
今年はコロナ後初、2年ぶりの開催ということでチケットは32分で売り切れたということです。旅行代理店などでは買うこともできるようですが通年よりも高額で取引されています。また無料の当日券は早朝から並ばないと取ることができないそうです。
Guelaguetzaまとめ
今回はメキシコの夏休み事情についてお伝えしました。学校によって夏休みの開始時期にばらつきがあり、社会人は休みがないのでなかなか家族で休みを合わせるのが難しそうですね。子供の夏休みの過ごし方はメキシコと日本では違いがありそうです。
メキシコに住んでいる方はオススメのお出かけスポットも是非参考にしてみてください。
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