メキシコにも温泉がある!メキシコの人気温泉地や入り方マナーなどを徹底解説!

メキシコでは浴槽がある家は少なく、普段はシャワーを浴びていて久しぶりに温泉に浸かりたい方も多いのではないでしょうか? 日本ではあまり知られていませんが、メキシコにも温泉が湧き出ます。しかしメキシコの温泉は日本の温泉とは大きく異なります。 そこで今回はメキシコの温泉についての基本情報をお伝えします。

メキシコの温泉はどんな感じ?

日本のように火山帯にあるメキシコでも各地で温泉が湧きます。温泉の規模もリゾートのように開発された場所から、源泉かけ流しの露天風呂まで種類も様々です。

基本的には共用スペースは水着を着用して入ります。

日本では温泉は身体を洗うために入りますが、メキシコでは少し違います。

ほとんどはホテルなどの宿泊施設の屋外にあるプールのような温泉です。メキシコ人は熱いお湯に慣れていないため水温も25℃~38℃と日本人の感覚では温水プールです。日帰り客が利用できるBalneario(小規模のプール、ウォーターパーク)の場合ウォータースライダーなどもあります。

利用するメキシコ人も日本のようにゆっくり温泉に浸かってリラックスするというより、プールで泳ぐ、ウォータースライダーで遊ぶなど楽しむために来る人が多いです。そのためお風呂でゆっくりしたい日本人には少々騒がしく感じるかもしれません。

ゆっくりと静かに利用したい方は別料金を払って個室や貸し切り風呂を使うことをおすすめします。個室ならば他人の目を気にすることなく水着なしで湯船に浸かることができますし、蛇口が調節できるタイプならば多少の温度調整も可能です。

トラントンゴやイエルベ・エル・アグアなど自然の地形を利用した場所では日本では見られない絶景を楽しむことができます。

主なメキシコの温泉地

トラントンゴ(Tolantongo) イダルゴ州

出典 - https://padondenosvamos.com/como-llegar-grutas-de-tolantongo/

トラントンゴはメキシコの温泉で最も有名なのではないでしょうか?

ケレタロから車で2時間半の所にある山に囲まれた温泉テーマパークです。

滝から温泉が川になって流れ、洞窟の中はまるで自然のサウナのようになります。

宿泊施設もありますが敷地内にキャンプもできます。テントの貸出も有るようです。

トラントンゴ

トラントンゴについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

【観光】家族で行こう!トラントンゴ洞窟温泉!

チグワナパン(Chignahuapan) プエブラ州

出典 - https://www.termaleschignahuapan.com.mx/es/balneario/albercas-generales

メキシコシティから3時間ほどのところにあります。50℃以上の温泉が湧き出るミネラルの強い泉質です。プールなどでは25℃から38℃の水温に下がりますが、場所によっては40℃を超え日本人が熱いと思う温泉に浸かることができます。

温泉の効能で皮膚病などが治ると知られています。

宿泊施設にはスパ、テマスカル、レストラン、バーがあります。日帰りで温泉施設のみ使うこともできます。

チグワナパン

またチグワナパンは政府からプエブロ・マヒコに指定された街です。クリスマスオーナメントの生産地としても有名でクリスマスが近くなると多くの観光客がここでオーナメントを買います。

出典 - https://www.altonivel.com.mx/actualidad/las-esferas-de-chignahuapan-puebla-una-tradicion-que-adorna-la-navidad-del-mundo/

コマンヒージャ(Comanjilla) グアナファト州

出典 - https://www.tripadvisor.co/LocationPhotoDirectLink-g858493-d1732489-i248277619-Mision_Comanjilla-Silao_Central_Mexico_and_Gulf_Coast.html

レオン市内から車で30分で行くことができ、ホテルやプール施設で温泉を楽しめます。泉質は硫黄の香りがし、少しヌルヌルします。

プールはウォータースライダーなどもあり子供向けですが、宿泊者のみが使えるプールもあり、個室の貸し切り浴槽もあります。

子供はプールで思いっきり遊ぶことができ、大人は個室でゆっくり湯船に浸かることができますね。

ホテルはメキシコのチェーンホテルなので比較的きれいです。プール施設のみの利用も可能。

コマンヒージャFacebook

タボアダ(Taboada) グアナファト州

出典 - https://www.booking.com/hotel/mx/hacienda-taboada.es-mx.html

サン・ミゲル・デ・アジェンデから10分の元アシエンダを改築したホテルにあります。

ここの泉質は無色無臭ですがカルシウムやナトリウムが豊富で肌がすべすべになるそうです。客室にも湯船が付いていますが外に温泉プールもあります。

源泉の温度が45℃と高めで水温が40℃近いプールもあります。

タボアダ

サン・ミゲル・デ・アジェンデにはこのホテル以外にもBalnearioやスパなど日帰りで温泉に入れる場所が数か所あるようです。

Escondido PlaceLa gruta spa

イエルベ・エル・アグア(Hierve El Agua) オアハカ州

出典 - https://www.contrareplica.mx/nota-Zona-de-Hierve-el-Agua-Oaxaca-cierra-sus-puertas-202125358

「沸騰した水」を意味するイエルベ・エル・アグアはオアハカの中心地から70kmほどの山の中にあります。元々は温泉に入るための場所はありません。1周約2kmの見学コースが有りグランドキャニオンのような景観を見ることができます。

ホテルやプールの施設ではなく自然のままの地形を楽しめます。

山から湧き出る水の泉質はミネラルの濃度が高く石灰が様々な地形を生み出し、自然のプールを作りました。地表は白~黄土色で温泉はエメラルドグリーンとインスタ映えするスポットです。

水温は25℃ほどで温泉として入るにはぬるいですが、水着を着てプールのように楽しむことができます。

敷地内に宿泊施設は無く、キャンプも禁止されています。入場料が50ペソかかります。

テコサウトラ(Tecozautla) イダルゴ州

出典 - https://www.mexicodestinos.com/blog/el-geiser-hidalgo-un-balneario-muy-divertido/

イダルゴ州とケレタロ州の境にあり、ケレタロの中心地から1時間のところにあるテコサウトラはプエブロ・マヒコに指定された街で20ものプールBalnearioやスパがあります。

特に有名なのがEl Geiserです。Geiserとは「間欠泉」という意味で95℃のお湯が吹き出る間欠泉があります。そのため時間によってはとても熱いお湯に浸かることができます。

間欠泉から吹き出す蒸気の天然サウナやジャグジー、大きなプールや子供用のプールもあります。ジップラインやスパもあります。

子供連れや友達、カップルで楽しめる施設です。

ホテルもありますが、ロッジを借りることもできます。またテントを借りてキャンプすることも可能です。材料を持ち込んでバーベキューをするスペースもあります。

この施設はなんと24時間営業なので夜でも楽しめます。

テコサウトラ

オホ・カリエンテ(Ojo Caliente) アグアスカリエンテス州

出典 - https://www.facebook.com/BanosTermalesDeOjocaliente/photos/8341009422591592

アグアスカリエンテス(温かい水)はその名の通り温泉に入れる施設が複数あります。

その中でも日本人に人気が高いのがBaños termales de Ojocalienteという街のお風呂屋さんです。他の施設と違い、すべて貸切風呂です。2人向けから15人向けといった大きさの異なるタイルの浴槽またはプールを1時間単位で借りることができます(プールは4時間から)。40℃近くのお湯でリウマチ、関節炎、ストレスを和らげるそうです。

プライベートな空間で静かに温泉に浸かりたい方にはピッタリの施設です。

ここは宿泊施設のない日帰り温泉です。他にプール施設もあります。

ロス・アスフレス(Los Azufres) ミチョアカン州

出典 - https://www.spalosazufres.mx/galeria.php

アスフレスとは「硫黄」という意味です。メキシコシティから3時間、ミチョアカンの山の中に高濃度の塩分やミネラルを含む高温の温泉が湧き出ます。

特に人気なのはLos Azufres Spa Natural。ここでは天然のスパを体験できます。

ここの温泉の効能は筋肉を収縮させ関節の痛みを和らげます。ストレスや睡眠障害にも効くそうです。また泥パックは保湿効果があり、ニキビ、シミ、しわに効くそうです。

注意が必要なのは、この源泉は高濃度で硫黄の匂いが強く、シャワーを浴びても匂いが残ることです。温泉も緑色に濁って、底からはガスが吹き出て激しく泡立ちます。

テマスカルとスパもあります。他ではなかなか体験できないここ独自の天然スパです。

施設内にロッジがあり泊まることができます。

その他の温泉

ロス・マナンティアレス(Los Manantiales) モレロス州

アグア・エディオンダ(Agua Hedionda) モレロス州

イスタパン・デ・ラ・サル(Ixtapan de La Sal) メキシコ州

カリサル (Carrizal) ベラクルス州

イスカル・デ・マタモロス(Izúcar de Matamoros)  プエブラ州

バルレアリオ・デ・ロウルデス(Balneario de Lourdes)  サンルイスポトシ州

キャノン・デ・グアダルーペ(Cañón de Guadalupe)  バハカリフォルニア州

アグア・ブランカ(Agua Blanca) ミチョアカン州

参考サイト

Tu ViajeChilangoホットスプリンガーOTOA

施設はどうなってる?

出典 - https://www.pachucavive.com/web/este-balneario-de-hidalgo-cuenta-con-un-impresionante-respiradero-de-volcan/

メキシコにある温泉は日帰りプール施設(スパやBalneario)、ホテルの施設の一部、自然にできた地形を利用した施設に分けられます。

トラントンゴやイエルベ・エル・アグア、ロス・アスフレスは自然にできた地形を利用していますが、ほとんどの温泉は屋外プールの水が温泉になっていると想像していいでしょう。

ほとんどの温泉は宿泊施設の近くにあり、日帰り施設の場合でもロッジがあったりキャンプができて泊まれる場合が多いです。ホテルの施設の場合はキャンプはできません。温泉に行くと決めたらどういうタイプの宿泊施設があるかまず確認しましょう。トラントンゴのようにホテルがあっても予約は不可能で、現地に行ってみないと空き部屋があるか分からない場合もあります。

持っていくべきものは?

出典 - https://travellemming.com/las-grutas-de-tolantongo/

基本的には水着やタオル、着替えなど海やプールに行くためのものを持っていくといいでしょう。トラントンゴなど自然の形のままの温泉は岩場などもあるのでビーチサンダルよりもマリンシューズのように脱げない履物の方が安心です。

キャンプをする場合キャンプ用品も必要です。テントを持ち込むこともできますが、貸出してくれる場所も多いです。夜は真っ暗になるので照明も忘れずに。

ホテルでなくても食事ができるレストランも併設されている事が多いですが、事前にホームページなどで確認しておくことをおすすめします。また食料を持ち込んでバーベキューができる場所も多いです。

温泉の効能は?

出典 - https://www.infobae.com/america/mexico/2021/01/05/grutas-de-tolantongo-asi-es-el-destino-mexicano-ubicado-entre-los-10-lugares-mas-populares-de-instagram-del-mundo/

温泉の効能はそれぞれの温泉によって異なりますが、ほとんどの施設のホームページや施設の入り口に温泉の成分表と効能が表記されています。

日本のような大浴場に入れるホテル【FUJITAYA】

FUJITAYAではメキシコにいながら日本のホテルのような大浴場を楽しむことができます。内装だけでなく、桶や椅子も木材で作られているこだわりの大浴場。露天風呂もありゆっくりお湯に浸かることができます。もちろん日本のようにアメニティも完備されており、日本のようなおもてなしを感じられます。

自分のお部屋でゆっくり湯船に浸かりたい方には、日本式のバスタブと洗い場付きの浴室を完備したお部屋がおすすめです。シャワーヘッドも日本から直接輸入するこだわりで、水圧も申し分ありません。

公式サイト

まとめ

意外にもメキシコにはたくさんの温泉地がありますね。水着を着て温泉で泳いだり、ウォータースライダーで遊ぶことは日本ではあまり考えられませんが、楽しそうです。

日本とは勝手が違うものの、温泉に浸かれば日頃の疲れが癒やされること間違いなしです。

メキシコで温泉に行く場合にはぜひ参考にしてみてください。

Amigaではこれからもメキシコ生活に役立つ情報を発信していきます!

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