2023/10/30

メキシコの生活費を知ろう

2023年に入り、海外への渡航が益々活発になってきました。メキシコも旅行者はもちろん、留学や移住を考える多くの人々にとって更に魅力的な場所になってくるでしょう。 ただ、新しい生活を始める前に、実際にメキシコで生活する際にどれくらいの生活費が必要かを把握しておくことは重要ですよね。 今回のAmigaでは、メキシコでの一般的な生活費について紹介します。

【メキシコの物価事情について】

出典 - https://www.elpais.cr/2020/12/23/mexico-registra-inflacion-de-32-a-tasa-anual-en-diciembre-de-2020/

一般的に「物価が安い」というイメージがあるメキシコですが、最近の物価上昇(インフレ)や昨年から続いている円安ペソ高の影響でその状況は少し変わってきているようです。日本からの渡航の際には以下の2点について考慮して、生活費全体のイメージを固めてみてはいかがでしょうか?

【1.メキシコのインフレ】

出典 - https://www.bailmex.com.mx/economia/la-inflacion-en-mexico-durante-la-ultima-decada/

コロナ禍が終局に向かい始めた2022年中旬から、メキシコの物価は急激に上昇してきています。インフレ率は4%後半を維持し、メキシコ人には欠かせないトルティーヤやタコスの価格も過去数年と比較してもかなり上昇しているようです。

【円安ペソ高】

出典 - https://realestatemarket.com.mx/noticias/capital-markets/38060-yen-japones-y-franco-suizo-ganan-terreno-frente-al-dolar

コロナ禍以前、2019年には1ペソ5円代を推移していたペソはコロナ禍に入り一時4円台に突入するなど、円高ペソ安傾向が強かったのですが、2022年以降は一転し、2023年10月現在1ペソは8.2円と円安ペソ高で推移しています。この2つの要素が同時期に重なっていることもあり、現在は「メキシコは物価が安い」というイメージが薄れてきているといえるでしょう。

メキシコの物価高や円安ペソ高については以前のAmigaの記事で詳しく説明していますので、是非そちらも参考にしてください。

【メキシコ経済事情 2023】円安メキシコペソ高編 

とはいえ、日本に比べると、まだまだ様々な物の価格がリーズナブルなメキシコへの渡航や長期滞在は今が絶好の機会です!特に留学生にとって、スペイン語圏の国として経済成長を続け、勢いのあるメキシコは語学を習得するだけでなく、国際的な交流、留学中のインターンシップ、そして留学後の就職など、未来への数多くの機会が待っています。

それではメキシコの生活費についてみていきましょう!

【メキシコの生活費目安】

その1. 固定費:家賃・光熱費

出典 - https://ingenieriacivilyarquitectura.com/fachadas-de-casas-rusticas-2/casas-rusticas-pequenas-2/

メキシコの家賃は、その国土の広さから、地域によって大きく異なりますが、メキシコ全土の平均は約3,500ペソ(約28,000円)〜とされています。メキシコシティやモンテレイなどの主要都市では、家賃が比較的高い傾向があり、2ベッドルームのアパートメントの平均家賃は、メキシコシティの中心部では月額約10,000ペソ(約82,000円)〜 となっており、特に人気のある地域では、さらに家賃が高騰することがあります。

モンテレイなどの工業都市でも似たような傾向が見られますが、地域差、また立地条件で家賃が変動するのは日本と同じイメージだといえます。なかでも家賃が高くなる条件として顕著なのは物件のセキュリティであるとされています。

【安全性と家賃】

メキシコでの家賃を見ていくうえで重要な点として治安があります。

比較的治安が良いとされるエリアや、防犯カメラや門番が常設されていたりとセキュリティが担保されている物件は家賃が高くなることがありますが、安心して生活できます。

一方で、治安の課題がある地域や、防犯対策が低い物件は、家賃は抑えられますが、生活環境に対する不安も考慮する必要があります。メキシコで暮らす上では、戸建て、マンションやアパート、シェアハウス、また留学生であればホームステイなど条件に合った拠点選びをおすすめします。

筆者の感想として、渡航初期〜1年は生活環境の変化への慣れなども考慮して安心して新生活をスタートできるように多少予算を高く見積もっても防犯対策が高い物件への居住をおすすめします。

【光熱費】

光熱費については、地域差に加え、生活スタイルの影響によって差がでるといえます。

水道代と電気代は使う量が増えるに比例してレートが変動する場合が多く、意識的に節約することで抑えられる効果は十分に期待できます。

通信費については、おもにインターネットですが、家賃に含まれる場合が多く、また住居契約の際に交渉することも可能です。携帯電話は固定の月額制の他にデポジットタイプの契約もあるので、使う分を予め管理することが可能です。

以上の点を踏まえても、メキシコでの生活目的に合った自身の予算や生活スタイルをまず明確にし、それに見合った住居を選ぶことを検討することが大事だといえます。

その2. 食費

出典 - https://marketing4ecommerce.mx/walmart-la-comer-soriana-y-chedraui-asi-ha-sido-la-evolucion-omnicanal-del-supermercado-en-mexico/

メキシコでは食材が手頃な価格で入手できます。

例えば、1キログラムの米は約25ペソ(約200円)から、牛肉は約120ペソ(約920円)から、魚介類は約250ペソ(約2000円)など、手頃な価格で購入できます。

また、農業大国でもあるメキシコでは野菜も豊富ですので比較的安価に入手することができます。

このように、食材は手に入りやすいことから、メキシコでは自炊がおすすめです。

Amigaではメキシコでの自炊についてとても役に立つ記事も投稿しています!そちらも是非ご覧ください!

Amigaレシピ記事

一般的にレストランでの外食は自炊に比べて高価ですが、食文化が豊かなメキシコでは屋台、大衆食堂から高級レストランまで幅広く外食を楽しむことができるので、自炊と外食とのバランスもとることができます。

現在も日本食ブームが続くメキシコでは手軽に日本食材が手に入るため、家庭で日本食を自炊することも難しくはありません。

さらに2023年3月には待ちに待った日本産精米のメキシコへの輸入が始まりました!

【輸入解禁の日本産精米がメキシコに到着。農水省×JETRO ワークショップを開催】

メキシコシティなどの大都市では日本食レストランのレベルも相当に上がっていて、中には日本で食べるよりも美味しい場所を見つけることも可能です。ただ、先述したように、インフレや円安の影響もあり、日本食材の価格も高騰していますので、日本食に関していえば自炊も外食もまだコストがかかると言えるでしょう。

食費は個人の嗜好や予算に合わせて調整できる部分であり、メキシコでの生活費を適切にコントロールする手助けとなります。外食派と自炊派、新しい味覚を探求する食通にとって、メキシコは食事の楽しみが豊富な場所です。

その3. 交通費: バス、メトロ、タクシー、飛行機

出典 - https://es.wikipedia.org/wiki/Metrob%C3%BAs_de_la_Ciudad_de_M%C3%A9xico

メキシコ国内を移動する際の交通費は、バス、メトロ、タクシーなどの手段で異なります。

メキシコでは都市内や都市間を移動するためのバスが広く利用されています。都市内のバスは約5ペソ(約40円)から15ペソ(約125円)程度の乗車料金が一般的です。

長距離バスの場合、距離やサービスによって価格が異なりますが、飛行機に比べるとリーズナブルに移動できる手段として好まれています。

メキシコシティ内には効率的なメトロ(地下鉄)が運行されており、1回の乗車については約5ペソ(約40円)程度です。メトロは都市内の移動に便利で、混雑も比較的少ないため、慢性的な渋滞が社会問題とされているメキシコシティなどでは経済的かつ効率的な交通手段として利用されています。日本と同じように女性専用や子供専用車両があったり、運賃も日常使いにはリーズナブルで便利ということでメキシコシティの地下鉄はまさに市民の足として愛されています。ただ、スリなどの軽犯罪に注意が必要です。

また、どの都市でもタクシーは便利な交通手段であり、運賃は約50ペソ(約400円)からスタートし、Uberなどのライドシェアも盛んです。日本に比べると安価なため、タクシーの利用は手軽な交通手段といえるでしょう。

交通費は移動の頻度や距離によって変動するため、個々のライフスタイルや滞在計画に合わせて予算を立てることをオススメします。

メキシコ内の交通手段は比較的リーズナブルで利用しやすいため、家賃を抑えるために郊外に住み、公共交通機関を使い効率的に移動しながら生活費を管理することもできるので参考にしてみてください。

その4. 医療費:

出典 - https://prederi.ec/servicio_medico.html

メキシコでは国民保険(IMSS)が提供されていますが、残念ながらIMSSの病院の評判はあまり良いとはいえません。

そのため私立病院での医療を受けることも一般的です。

私立病院では国民保険が使えないため、高額医療保険に加入する必要がありますが、一般診察や処方箋にかかる費用は医療機関や医療保険によって異なります。風邪程度の症状であれば数百ペソ(数千円)程度の費用が必要になります。

その5. 娯楽費:

出典 - https://informado.mx/conoce-la-cafeteria-tematica-en-la-cdmx/

陽気なメキシコでは娯楽が盛んです。バーやカフェでは日本に比べリーズナブルに楽しめるメニューも豊富で、コーヒー(約30ペソ〜:約240円〜)やビール(約50ペソ〜:約400円〜)などは手軽な価格で提供されます。

映画館は約65ペソ(約520円)から、またVIP席やカップル席といった更に付加価値をつけた席も約170ペソ(約1350円)からということで、日本に比べかなりリーズナブルに映画を楽しめます。

レジャーも豊富で国土の広いメキシコならではですが、国内旅行もお手軽に楽しめます。

メキシコにはなんとアメリカ大陸最多の34の世界遺産があり、映画リメンバー・ミーの舞台となったグァナファトやオアハカ、サンミゲルデアジェンデなどは街全体が世界遺産に指定されているので気軽に街歩きを楽しみながら世界遺産を満喫できるのでとてもオススメです。

【メキシコへ行こう!】 世界的ベスト都市ランキングでメキシコの4都市がランクイン!

また、都市郊外にいけばキャンプやハイキングなど自然を満喫でき、メキシコでの娯楽には飽きることがありません。

Amigaでは「観光/レジャー」の記事一覧でメキシコでのオススメ観光地やレジャーについて投稿しています。

国土が広いメキシコには沢山の魅力が詰まっています!是非、Amigaの記事を参考にしてメキシコ生活を楽しんでください!

観光・レジャー記事一覧

【まとめ】

いかがでしたか?

今回のAmigaではメキシコでの生活費についてご紹介しました。

住宅費、食費、交通費、医療費など、各項目のコストについて理解することで、留学生や家族向けの生活費のイメージを持つことができます。

メキシコは新たな冒険への第一歩を踏み出すのに最適な場所であり、魅力的な文化と美しい景色が待っています。

生活費を計画し、この素晴らしい国で豊かな経験を楽しんでください。Amigaでは様々なテーマに沿った記事を紹介しています。メキシコでの生活で知りたい情報が満載です!是非、メキシコ渡航の準備や渡航後の情報収集に活用してください!

1/1
お気に入り

特集

amigaピックアップ