はじめに
パラリンピックは、パラリンピック委員会(IPC)が主催する身体障害者を対象とした世界最高峰の障害者スポーツの総合競技大会です。視覚障害者や脳性麻痺、運動機能障害、切断などの障害のある方が参加資格を持っています。パラリンピックはオリンピックと同じ年に同じ場所で開催されます。そのため障害者のオリンピックとも呼ばれていますが、選手団の地域分けはオリンピックと異なっており、フェロー諸島のようにオリンピックへの単独出場が認められていない自治領などでも個別に選手団を結成することが可能だそうです。
メキシコの総メダル獲得枚数は?
メキシコは本大会で金7個、銀2個、銅13個の合計22個のメダルを獲得しました。この結果は2012年のロンドンパラリンピック、そして2016年のリオパラリンピックの総メダル獲得枚数を上回る快挙です。国別メダルランキングでは78ヶ国中20位という結果でした。
パラリンピック史上最多の参加選手数4403人のうち、メキシコからは60名の選手が本大会に参加しました。また実施された22の競技のうち、陸上競技、ボッチャ、馬術、柔道、水泳、パワーリフティング、カヌー、テコンドー、卓球、アーチェリー、トライアスロンの11個の競技に参加しました。今までのパラリンピックでは、陸上競技や水泳、パワーリフティングで多くのメキシコ人が活躍してきました。果たして今回の東京パラリンピックではどのような選手が活躍を遂げたのでしょうか。ご紹介致します!
参照
ディエゴ・ロペス・ディアス(Diego López Díaz)選手
水泳のディエゴ・ロペス・ディアス(Diego López Díaz)選手は50メートル自由形で金メダル、200メートル自由形で銀メダル、50メートル背泳ぎで銅メダルを獲得しました。彼はメキシコ選手団の旗手を務めています。
アマリア・ペレス(Amalia Pérez)選手
アマリア・ペレス(Amalia Pérez)選手はパワーリフティング61kg級で金メダルを獲得しました。48歳になった現在も最前線で活躍する彼女は131kgを持ち上げ、本大会におけるメキシコの最初のメダルを金で飾りました。6回連続のパラリンピック出場、そして4回連続で金メダルを獲得し、「メキシコの金の女王」「世界最強の絶対女王」として知られています。彼女もディエゴ・ロペス・ディアス(Diego López Díaz)選手と共に、開会式の旗手を務めました。
フアン・ディエゴ・ガルシア(Juan Diego García)選手
テコンドーのフアン・ディエゴ・ガルシア(Juan Diego García)選手は決勝でイランのマフディ・プーラナマハマドゴラビ選手を26対20で破り、金メダルを獲得しました。彼はわずか18歳にしてメキシコで史上初のテコンドーのパラリンピック金メダリストになりました。
「テコンドーでメダルを獲得した最初のメキシコ人になり、非常に誇らしいです。神様が与えてくれたこの機会と、それを自分自身が最大限に活かすことができたこと、神様にとても感謝しています」とメキシコ国立体育スポーツ委員会(CONADE)のインタビューに答えています。
まとめ
今回は東京パラリンピックにおけるメキシコ選手団の活躍についてお伝え致しました。次のオリンピック・パラリンピックは2024年にパリで開催される予定です。メキシコ選手の活躍が楽しみですね!