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【アマゾン新倉庫の写真が話題に】メキシコ国内のEコマース市場を徹底解説!

2020年から2022年にかけて、Eコマース取引が約2倍になると言われているメキシコ。今月初めには、メキシコ北部のティファナで新たに建設されたアマゾンの倉庫の写真が話題になりました。今回は、メキシコ国内のEコマース市場について解説致します。

アマゾンの新倉庫の写真が話題に!

メキシコ北部のティファナで新たに建設されたアマゾンの巨大物流拠点の写真が話題になりました。9月5日、写真家のオマール・マルティネス(Omar Martinez)氏が自身のインスタグラムにこの写真を投稿すると、瞬く間にSNS上で広くシェアされ、大きな話題を呼びました。

アマゾンは2015年からメキシコ市場への進出を開始し、現在メキシコ国内に5つの物流拠点を有しています。今回の拠点の建設は、周辺地域の雇用率の低下などを不安視する声も挙がる一方、アマゾンの広報担当者マリーサ・ヴァノ(Marisa Vano)氏は、「ティファナに物流拠点が開設されることによって、同地域で250人以上の雇用が創出される」と述べています。

アマゾンは国内のEコマース市場で最大のシェアを持ち、2019年のデータでは市場全体の13.4%を占めるオンラインプラットフォームとして位置付けられています。とは言え、メキシコ国内ではアマゾン以外にも多くのEコマースサイトが利用されています。メキシコ在住の日本人の方々や、今後メキシコに渡航予定の方々に向け、日本ではあまり知られていないメキシコ国内のEコマースサイトをご紹介していきたいと思います。

参照①

https://www.businessinsider.jp/post-241865

参照②

https://es.statista.com/estadisticas/1114202/mexico-empresas-lideres-comercio-electronico-minorista/

メルカドリブレ(Mercado libre)

https://www.forbes.com.mx/negocios-mercado-libre-supera-vale-empresa-valiosa-latinoamerica/

アマゾンに次いで、メキシコ国内で2番目のシェアを誇るのがアルゼンチン発のEコマース企業であるメルカドリブレです。現在、アルゼンチンをはじめブラジル、メキシコ、コロンビア、チリ、ウルグアイなど世界18か国にEコマースを展開し、ラテンアメリカで最も人気のあるEコマースサイトと言われています。南米の人口6億4,400万人のうち、2億8,000万人のユーザーを持ち、2019年の自社EC決算高は、前年比16%増の131億ドル(約1兆4060億円)となっています。2020年には新型コロナ禍での巣ごもり消費の影響も伴い、5月のEコマースの売り上げは前年同月比で70.5%も上昇しました。

自身が在庫を持って販売しているアマゾンに対し、メルカドリブレは在庫を持たず多種多様な買い手と売り手を繋げるプラットフォームとしての役割を担っており、日本で言う「楽天」のようなビジネスモデルとなっています。

メルカドリブレは銀行口座やクレジットカードを持たない人が多い中南米において、「メルカドパゴ(Mercado Pago)と呼ばれる、QRコードなどを使用した独自の決済サービスを用いることで、多くの顧客獲得に成功しました。メルカドリブレは、圧倒的なシェアとその人気から、メキシコで安心して利用できるEコマースサイトであるといえます。

参照

https://www.live-commerce.com/ecommerce-blog/ec_mercadolibre/#.YVIMz9P7QdU

ウォルマート(Walmart)

https://multichannelmerchant.com/ecommerce/walmart-posts-blowout-ecommerce-growth-nearly-doubling-sales-q2/

アメリカの大手小売店ウォルマートが運営するEコマースも、メキシコ国内では人気があります。メキシコと中南米で事業を展開するウォルマートの子会社であるウォルメックス(Walmex: Walmart de México y Centroamérica)は、2020年のEコマース売上高が前年比171%増加したと報告しました。この率は2019年に達成された52%の成長よりも高くなっています。2020年3月に同社は、メキシコ州に物流拠点を開設するなど、メキシコ国内において更なる発展が見込まれています。

参照

https://www.opportimes.com/walmart-de-mexico-incrementa-171-sus-ventas-de-ecommerce/

リベルプール(Liverpool)

https://analysis.pricefy.io/ecommerce-competitor-analysis-results/liverpool-com.mx

メキシコ国内で131店舗を展開する老舗のデパートであるリベルプール。1847年、メキシコシティにて「The Clothes Case」の名で1人のフランス人が服を売り始めたのがこのデパートの始まりと言われています。リベルプールはデパートとしても、もちろん有名ですが、Eコマース取引においても多くの人気を誇っています。自宅への配送はもちろん、実店舗での受け取りが可能であることが特徴です。欧米からの輸入ブランドを中心に、衣類や化粧品、インテリアなどを幅広く取り揃えています。

参照

https://en.wikipedia.org/wiki/Liverpool_(store)

Eコマース市場の現状と見通し

今回のアマゾンの新倉庫建設は賛否両論あるものの、アマゾンの更なるメキシコ展開から、メキシコのEコマース市場のポテンシャルが世界的に注目されていることが伺えます。メキシコオンライン販売協会(AMVO)によると、メキシコでのオンライン取引が約2倍になり、市場規模は約180億ドル達すると推定されています。特に近年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出機会の減少により、Eコマース業界は急速な発展を遂げています。2020年6月に発表されたデータによると、新型コロナウイルスが発生した直後の2020年3月から4月までのEコマース売上高は500%の成長を示しました。今後、新型コロナが収束しても、消費者はEコマース市場に留まる予測されていることから、更にEコマース市場が拡大し、消費者がより良いサービスを享受できるようになることが期待できます。

参照①

https://www.eleconomista.com.mx/empresas/Compras-en-linea-en-Mexico-se-duplicaran-en-2020-2022-AMVO-20210729-0024.html

参照②

https://es.statista.com/previsiones/703404/tasa-penetracion-comercio-electronico-mexico

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