コツを掴めば簡単で便利な公共バス
カンクンでは約5分おきに運行されている公共のバスがあります。公共のバスと言っても、ホテルゾーン内では観光客のためのバスかと思うぐらい観光客にも一般的によく利用されているバスです。ホテルゾーンからカンクンのダウンタウン(セントロ)まで通っていて、観光客の方が訪れるエリアはほぼこのバスでの移動が可能です。
そしてこのバス、朝早くから夜遅くまで走っているのもとても便利。元々24時間運行だったのがパンデミックの影響で夜中は運行しなくなっていましたが、2021年11月12日時点では、ホテルゾーン内であれば24時間運行に戻っています。ただし夜中1時以降朝5時までは1時間に1〜2本しか走っていないことに加え、安全面でもこの時間帯のバスの利用はオススメしません。この辺りは後半で詳しく書いていきます。
気になる料金。実際どれくらいお得?
運賃はメキシコペソとアメリカドルのいずれかでの支払いが可能です。一律12メキシコペソ(現在のレートで約66円)又は1アメリカドル(現在のレートで約114円)なので、断然メキシコペソでの支払いがお得です!
支払いの時に500ペソ紙幣で支払うと嫌がられたり、大きなドルで払うとお釣りを少なく渡されてしまうことがあるのでなるべく小額紙幣を用意しておくのがおすすめです。筆者もカンクンに来たばかりの頃に20ドル札で支払い、随分少なくお釣りを渡されてしまったことがありました。
ちなみに、どのぐらいバスがお得かというと、同じ距離でもタクシーを使うと1回ごとに日本円にして1,000円から3,000円ぐらいかかるので、たくさん移動される方にはかなりの差が出てきます。Uberはどうなんだろう?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、カンクンでは現地のタクシー業界を守るための措置としてUberの利用ができなくなっています。
バスのルート・乗り方や降り方の注意点!
バス停は主要ホテルの近辺や観光客がよく行くスポット、大きなスーパーの近辺など徒歩10分ぐらいの距離ごとにありますが、残念ながらバス停には乗り場が簡単にわかる路線図のようなものはありません。バス停の目印は青いバスマークの看板か屋根のあるバス停です。
カンクンのホテルゾーン内は一本道なので主要ホテル以外に滞在されている方も、数分歩けば簡単にバス停を見つけられるはずです。
乗り方は至ってシンプル。バス停で手を挙げてバスを止めてバスの前からお金を払って乗る。
乗るときに1つ注意したいのが、路線が2種類あるということです。バスの車体や窓にR1かR2という表記があります。
ホテルゾーン内での移動ならどちらに乗っても一緒ですが、ホテルゾーンを出てからの行き先が路線によって分かれています。
ホテルゾーン外で観光客が多く訪れる場所としては、ADO(空港、プラヤデルカルメン、トゥルムなど近隣の町に行くバスが出てる大きなバスターミナル)、ウォルマート(大きな地元のスーパー) 、メルカド28市場などが挙げられます。
ADOに行きたい場合はR1、ウォルマートやメルカド28市場に行きたい場合はR2のバスに乗車しましょう。行先が不安な場合は、乗る時に運転手に場所の名前を言うとイエスノーで答えてくれるか、うなづいたりと合図をしてくれます。
少し難しいのが降りる時。自分が降りたいところに到着する前にブザーを鳴らすというのは日本でも同じだと思います。ですがカンクンのバスでは次の停車場所のアナウンスなどはなく、他に乗り降りする人がいないと通過してしまいます。ですので、乗るときに「〇〇(降車したい場所の名)ポルファボール(お願いします)」と、自分の降りたい場所を先に伝えておくと到着した時に教えてくれる運転手が多いです。しかし忘れてしまう運転手もいるので、自分でもスマートフォンの地図アプリなどで確認しておくのとより確実です。筆者がカンクンのバスに慣れるまでやっていたのは、運転手の近くに座りとにかく頻繁に聞いて確認することです。
あとは、滞在先が大きなホテルではない場合、運転手も知らないことがあるので、最寄りのバス停の近くにある大きなホテルを確認しておきそのホテル名を伝えるのもポイントです。
本当に安全なの?
さて、ここまで基本的な利用方法を案内してきましたが、本当に安全なのかと不安な方も多いのではないでしょうか?
私は二年間毎日バスを使っていますが危険な思いをしたことはありません。ですがそれもしっかりと気をつけるべきことを知っていたからだと思います。
カンクン、特にホテルゾーンはメキシコの中でも比較的治安の良い地域ですが、バスの中でスマートフォンを盗られてしまったという話は聞いたことがあります。なので安全にバスを使ってもらうための大事な注意点をここでお伝えします。
①貴重品は服のポケットやカバンの外側には入れない
貴重品を盗られないようにするための対策です。目に付きやすく尚且つすぐ手が届くところに貴重品が見えている状態にあるのはスリの被害に遭うリスクを高めてしまいます。これはバスの中に限らずどこでも意識して気をつけておくことをお勧めします。
②あまり遅い時間帯の利用は避ける
夕食後ぐらいの時間ならまだたくさんバスを利用する観光客もいますが、23時以降は安全性を優先してタクシーを使うことをおすすめします。そのぐらいの時間帯になると酔っ払っているお客さんも多くなりバスを降りてからも人通りが少なくなった場所を歩かないといけなくなるので、目的地の目の前まで行ってくれるタクシーが安心です。
③混雑時の利用は避ける
地元の人たちの通勤のための利用が多くなる午前中のセントロ方面からのバスや、22時以降のセントロ方面へのバスは座れないぐらい混雑している時があります。そういう時は混雑に紛れたスリなどが起こる可能性もあるので避けるのが安全です。
まとめ
さて、カンクンのバスは乗りこなせそうな気がしてきましたか?不安は解消されたでしょうか?
昼間や人通りがある時間帯にはバスを利用してお得に移動し、遅い時間帯や少しでも不安な時は無理してバスを使わずに安全性を優先しながらカンクンをぜひ楽しんでください!
(Written by 田村咲子)
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