※この情報は2021年10月28日のものになります。状況が随時変更される可能性もあるので最新情報を必ずご自身でご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
【速報】
2021年11月19日にメキシコで発行されたワクチン接種証明書も、11月22日より日本で有効とみなされることが発表されました。ワクチン接種証明書による待機期間の短縮等については、以下リンクをご参照下さい。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00307.html
出発前の準備
出発前には、検査証明書を含む書類の準備やウェブサイト上で情報の登録、アプリのダウンロードなどが必要です。筆者が準備したものは下記の5つです。
①新型コロナウイルス検査証明書
認められた検査方法と検体採取方法以外は認めらないので注意してください。(抗体検査・抗原検査は認められていません)
筆者は検査機関(laboratorio)のInfolabで出国の48時間前に検査しその24時間後に検査結果を受け取りました(1人2,350ペソ)。その検査結果をFarmacia Similares(メキシコ国内に展開する薬局)の診療所へ持っていき日本政府の所定フォーマットに検査結果を記入してもらいました(1人45ペソ)。印影は無いと言われたのでその場所に医師のサインを書いてもらいました。ひとつの記入漏れや間違いで搭乗拒否や入国拒否されると聞いていたので何回もチェックをしました。
メキシコシティの空港では8時間くらいで検査結果を受け取ることができ、はじめから所定のフォーマットに結果を記入してくれる検査機関もあるそうです。
参照-JLN Labs https://jlnlabs.com.mx/aeropuerto-cdmx/
2歳の息子の鼻の穴から検体を取ってもらうのはとでも大変でしたが、検査機関の職員さんは慣れた手つきですぐに取ってくれました。子供の証明書については、在住する国にもよりますがメキシコ在住の場合は、原則0歳から証明書は必要になります。
詳しくは必ずご自身でご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
②誓約書
厚生労働省のホームページからダウンロードして印刷し記入してから行きましたが、ANAの機内でも同じものを配布されました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00249.html
③指定アプリのダウンロード
入国者健康居所確認アプリ(MySOS)と接触確認アプリ(COCOA)の2種類をダウンロードします。12歳以下の子供の情報は親のスマートフォンで同行者登録できます。成田空港で設定をしてくれますが、あらかじめ個人情報を登録しておくと時短になります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
④指定サイトで質問票に回答
個人情報、到着便名、座席番号、日本滞在時の住所などを入力します。質問回答後に表示されるQRコードを日本入国時に見せるためパソコンよりもスマートフォンで回答するのがおすすめです。日本入国当日に回答するのが望ましいとホームページに書いてあったため、筆者はメキシコシティの空港で待ち時間に回答しました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00251.html
⑤メキシコ当局指定の質問票
上記のメキシコ版のようなもので、個人情報や健康状態を入力しQRコードを作ります。メキシコの空港で保安検査場を通過する前に確認されました。
※筆者は事前に準備しておらず空港で回答しましたが、出発前の準備をお勧めします。
https://www.vuelaseguro.com/login
※日本人以外の場合 短期査証(ビザ)
https://www.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00466.html
メキシコシティの空港にて
空港は全体的に利用客は少なめで私が訪れたのは夜10時過ぎということもあり、開いているカウンターも極僅かでした。しかしほとんどの飲食店は開いていました。
10時半にANAのカウンターの受付が開始した時には10人くらいが待っていました。カウンターでは通常のパスポートと航空券の確認以外にも検査証明書を提示しました。メキシコ人と日本人のスタッフで検査証明書に記入漏れや間違いがないかパスポートと照らし合わせながら細かくチェックをしていました。ここでは誓約書やアプリの確認はされませんでした。
ANAのカウンターで2歳の息子にベビーカーを貸してくれて大変助かりました。夜11時過ぎだったのでベビーカーに乗せた途端寝てしまいしたが、飛行機に乗る直前まで貸してもらえた為、待ち時間の間抱っこする必要もなく、息子はずっと寝たまま過ごすことができました。また日本でもベビーカーを空港で貸してもらえるようにお願いをしました。
保安検査場を通過する前にメキシコ当局が義務づけている質問票の回答のQRコードを持っているか確認されました。まだ持っていなかったので、保安検査場手前に登録する様に手伝ってくれる職員がいるカウンターへ行きました。5分くらいで家族4人分を登録できました。
保安検査場は待っている人が居なかったのですぐ通過できました。出国ゲートのエリアは深夜ということもあり開いているレストランは2軒のみでしたが、利用客が少なかっため席に着くことが出来ました。他に開いているお店はコンビニのみでした。
飛行機への搭乗は時間通りに始まり、子連れの筆者家族は最初に通してもらえました。
機内にて
エコノミークラスの乗客はとても少なく1人で1列(3席)使う事が出来ました。日本人のビジネスマンがほとんどでしたが、日本で乗り継ぎをして他の国に行く外国人もいました。子供を連れている家族客は筆者だけでした。
二回目の機内食の後に日本入国に必要な誓約書とワクチン接種の有無を問う書類などを渡されました。誓約書は自分で印刷してすでに記入し持ってきていましたが、他の書類は持っていなかったので必ずもらう必要があります。機内はほとんどの時間消灯されているので明かりが付いている間に記入することをお勧めします。
飛行機を降りる時はソーシャルディスタンスを守るために前方の客が降りるまで席を立つことはできませんでした。
日本到着後
飛行機を降りてすぐにベビーカーを貸してもらいました。まずは椅子がたくさん並んだ通路でスタッフが必要な書類が全て揃っているか確認し、これから回る順に書類を整理されました。その後メキシコから持ってきた検査証明書を確認されましたが、所定フォーマットを使っていたため何も質問されず早く終わりました。
次に抗原検査をしました。最初は子供も唾液検体でお願いしましたが、唾液を1ml採取するのは大人でも時間がかかりました。6歳と2歳の子供は全く唾液を溜めることができず、鼻から綿棒を入れて採取する方法に変えてもらいました。鼻から採取するのはあっという間に終わったので子供達は最初から鼻からの採取でお願いしたらよかったと後悔しました。
その後誓約書を提出し、QRコードを確認されて、指定アプリ(MySOSとCOCOA)の設定をされました。指定アプリはインストール済みで個人情報も登録してありましたが、他にもたくさんの設定が必要でスタッフの方にスマートフォンを操作してもらいました。筆者のスマートフォンは日本語になっていましたが、配偶者のスマートフォンはスペイン語表示だったので、スタッフの人が理解できず設定に少し時間がかかりました。親が2人ともを設定をしている間に子供がベビーカーから降りて1人で離れていたため他のスタッフの方が子供を見ていてくれました。その後もメールアドレスを登録し、実際に届くか確認したりアプリの使用方法を説明されて、親が対応している間に子供達が待つ時間が長く大変でした。
アプリの説明が終わると抗原検査の結果が出るまで待合室で10分くらい待ち結果を受け取りました。
ここからやっと通常通り検疫を通り入国審査をします。メキシコ人配偶者は戸籍謄本を持っているか聞かれてコピーを取られました。いつもは必要ないですが、ビザの受け取りの時に大使館の方に入国審査で必要になると聞いていたので持っていてよかったです。
入国審査官は1人しかいませんでしたが、他の利用客もいなかったので待たずに審査を受けました。
預け荷物の受け取り場所ですでに筆者家族のスーツケースはまとめて置かれいて、同じ飛行機の乗客の中で一番最後だったということが分かりました。
到着ロビーに出たのは飛行機が着陸して2時間後でした。筆者は2人の子供とメキシコ人配偶者と一緒でしたが、大人1人ならばもっと早く終わると思います。しかしスムーズに終わらせるためには書類の準備、記入、アプリのダウンロードは事前に終わらせておくことが必須です。
飛行機を降りてから空港の様々な場所に移動して書類を出したり受け取ったりしましたが、メキシコ発ANA便は早朝着なので他の便の人と重なることがなく待ったのは抗体検査の待ち時間だけでした。移動が多かったのでANAでベビーカーを借りる事が出来てよかったです。
14日間の待機
公共交通機関での移動は禁止されているため、日本の家族に車で空港まで迎えに来てもらって日本滞在場所となる実家まで移動しました。
2週間の自宅待機では毎日MySOSによる健康状態の報告と現在地報告(1日2回)、AIによるテレビ電話、オペレーターによるテレビ電話(子供を同行者登録している場合)が朝8時ごろから夕方17時までの間にされていました。14日の待機が終わるとMySOSのアプリは削除するよう指示されました。
まとめ
今回は最新の日本入国の流れをお届けしました。コロナ禍での日本入国はいつもと違い手間も時間もかかります。特に子連れには厳しい移動になると思いますが、客室乗務員の方も空港のスタッフの方も親切な方ばかりでした。
これから年末にかけて帰国する方は最新情報に注意しながらこの記事も参考にしていただけると嬉しいです。