Buñuelos ブニュエロスとは?
ブニュエロスは小麦粉で作った生地を油で揚げたお菓子です。
歴史的には古代ローマ時代まで遡り、イタリア、フランスからスペインへ広まりました。揚げた生地に砂糖をまぶしたそのお菓子はドーナツの原型といわれていて、呼び方や作り方は様々ですが世界各地で目にすることができる家庭料理、お菓子でもあります。メキシコにはチュロスやマサパンなどスペインから伝えられた食べ物が多くありますが、このブニュエロスもスペイン人がメキシコの修道院で作り始めたといわれています。
メキシコとスペインのブニュエロスは違う!?
しかしスペインのブニュエロスとメキシコのブニュエロスは材料こそ同じですが、面白いことに見た目が全く違います!
【スペインのブニュエロス】
スペインでは生地を丸くふわふわに揚げたものに砂糖をまぶしていて食感もドーナツに似ています。
こちらが伝統的なブニュエロの原型で、フランスでは「修道女のおなら」という名がついているように中に気泡が多く、柔らかく仕上がっています。また、中にカスタードクリームや生クリームが入ったものあったりと、私達日本人にはこちらの方が馴染みが深いですね。
【メキシコのブニュエロス】
メキシコのブニュエロスは写真のように平たく円形で写真にあるような型で中をくり抜いて揚げています。どうしてこうなってしまったのかには諸説ありますが、もともとトルティーヤを食べる習慣があるメキシコ人にとっては平たい形の方が馴染みやすかったといわれています。
食感はふわふわではなくカリカリまたはサクサク。ドーナツとは違って、ラスクに似ていてどこか懐かしく、外側にはシナモン風味の砂糖がまぶしてあってとても美味しいです!
見た目がクリスマスツリーの飾りのようで、また日持ちもするのでクリスマスシーズンになるとイベントやパーティーのお土産として配られることもあります。クッキーのように形も色々で可愛らしいところがメキシコらしいですよね?
食べるとボロボロ崩れて、手も砂糖だらけになってしまいますが、美味しくて病みつきになります!
熱いコーヒーと相性が良くてついつい食べすぎてしまうのでご注意を!
スーパーやコンビニでも買えるブニュエロスも!
こちらはメキシコの人気パンメーカーBIMBOのブニュエロス。
味はメキシコらしく甘〜いスナック菓子のよう!デザインもどこか可愛く、スーパーやコンビニで購入できるので日本に帰国する際のお土産に便利ですね。
【超おすすめ!メキシコ家庭の味】 Buñuelos Casero ブニュエロス・カセロ
小麦粉で作ったトルティーヤを揚げた円形のブニュエロスはメキシコの伝統的な家庭料理です。
特徴は、揚げたブニュエロスを割って熱々の黒蜜に浸して食べること。この黒蜜はメキシコのピロンシージョと呼ばれる黒糖とシナモン、グアバを加えて作られているので独特の風味があってとても美味しいです。
11月を過ぎるころ、街角にこのブニュエロス・カセロを売る屋台が立つと冬、クリスマスシーズンの到来です!寒い夜、屋台に設置された炭火の上には黒蜜を温める鍋、その鍋に一枚ずつブニュエロスを浸してくれるのですが、筆者は冬の間毎日食べていました!
また、各家庭のクリスマスパーティーには必ずこのブニュエロスがあり、これを食べると1年を無事に終えた気持ちなるメキシコの冬には欠かせないお菓子です。 国土が広いメキシコでも冬は気温が下がる地域が多いのでこちらのブニュエロスを食べて心温まるクリスマス、そして年末年始を過ごされてみてはいかがですか?
【おまけ】自宅でも出来るブニュエロスの作り方
スーパーで購入できる小麦粉のトルティーヤ(Tortilla de Harina)があればとても簡単!
おやつに最適なので試してみてください!
材料 (2枚分)
小麦粉のトルティーヤ 2枚
揚げ油 適量
A) 砂糖 大さじ3
シナモンパウダー 小さじ1
作り方
1.Aの材料を混ぜておく
2.油を160度に熱する
3.小麦粉のトルティーヤ(揚げやすいように切ってもよい)を好みのかたさになるまで揚げる。
4.揚げたてのトルティーヤに1を振りかけて出来上がり。
ホットチョコレートや淹れたてのコーヒーを一緒に食べると気分はメキシコのクリスマス!
是非、ご自宅でご賞味あれ!