2015年メキシコへの直接投資は前年比25%増
メキシコの銀行や経済産業省からの報道によると、2015年のメキシコの外国直接投資は、合計28,382百万ドルで2014年の22,794百万ドルを上回るものとなりました。 2015年度の外国直接投資した企業数は、3,371社となり、内訳は以下のように構成されています。
投資の種類(資金源):新規投資37.2% / 企業間取引32.1% / 設備再投資30.7%
部門別の投資金額割合:製造業50% / 金融サービス業10% / マスメディア関連9.8% / 貿易関連9.0% / 建設業7.3% ※その他業種13.9%
投資国別の投資金額割合:米国53.1% / スペイン9.6% / 日本4.7% / ドイツ4.3% / カナダ3.8% / その他24.5%
メキシコ政府、エネルギー改革を加速させ
メキシコ政府は初のガソリン輸入に関する一般入札を発表、今までは州政府の独占市場であったエネルギー部門に、これで民間も参加できる事となりました。
今年の4月1日からは民間企業によるガソリン及びディーセルの輸入も可能となるため、身近なところではPEMEX(*注)社以外にも複数の会社のガソリンスタンドがお目見えするようになるかもしれません。
現段階では目立った価格減少が見られないガソリンですが、エネルギー省(SENER)では、今後法的規定を満たす民間業者を対象としたガソリン/ディーセルの輸入許可数を段階的に引き上げていき、2018年までには完全自由化を目指す方針。
次に、電力についても本年度四半期に初の民間入札が開始される見込みで、取掛りは国の主要送電線関連の入札となる。
テワンテペク地峡からの直流高電圧技術によって中西部の燃料需要を満たすためのインフラ事業となりますが、 調査機関によると、国の中心から600キロの範囲の風力発電および水力発電開発によるエネルギー供給の実現のためには約一千二万ドルの投資が必要という試算です。
また、2017年までの入札予定であったメキシコ湾の海底油田事業プロジェクトについては、本年度12月の入札に前倒しされています。
公式発表ではCHEVRON社, HESS社, SHELL社, STATOIL社およびTOTAL社、計5社が既に入札資格申請プロセスを開始しており、メキシコ湾で確認されている10の海底油田の獲得競争が始まっています。
*注:PEMEX/ぺメックス:ペメックス(Petroleos Mexicanos, Pemex)は、メキシコに本社をおく石油企業。世界で10番目の売上を持つ石油企業であり、フォーチュン500のリストで42番目に格付けされている。(wikipediaより引用)
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