減少傾向にあるメキシコー数字で見る感染者数ー
留まることを知らない新型コロナウィルスの影響が続く中、現在メキシコでの感染者数は合計2,397,307人、そのうち死亡者221,695人だと発表されています。いまだ他国と比較すると致死率は9.2%と高いものの、累計感染者数+死者数の世界各国グラフを見ると、現在世界15位に。(2021年5月25日調べ)
感染者数、死亡者数ともに上位3位にランクインしていた2月、3月と比較すると減少傾向にあり、5月21日時点での報道では、感染者数が10週間連続減少していると発表されました。
またメキシコにおける、新型コロナウィルスによる全国病床占有率は、10%にまで低下。以前と比較し87%減となりました。
参照
*メキシコ国内の病棟空室と占有率状況<br>
オレンジ信号はキンタナ・ロー州だけに。各州の新型コロナウィルス状況
5月24日に6月6日までの各州の新型コロナウイルス警戒信号が発表されました。メキシコ政府によると、現在、メキシコ州、キンタナ・ロー州、タバスコ州の3州がメキシコにおける感染者数の48%を占めていると述べています。中でもカンクンなどの観光地が多くあるキンタナ・ロー州だけが橙色信号となっています。一方で感染者数が他州と比較し少ないのが、ナイジェリット州、アグアスカリエンテス州、トラスカラ州になります。
メキシコでは各州の感染状況(感染者数と病床使用率)を信号の色によって表記しています。
赤=1,501~2,000人
橙=1,001~1,500人
黄色=501~1,000人
緑=0~500人
参照
信号の区分けは主に上記の感染者数に加え、感染・入院の増減傾向、新規感染確定率なども考慮され判断されていています。
参照
この信号の色により、経済活動の制限が異なります。
今回黄色信号になったメキシコ州などは、以前までは再開していなかったバーなどの娯楽施設なども続々と再開し、お店の収容人員50%まで入れることが可能になりました。また、既に緑信号になった州は収容人員などの制約無く、通常通り経済活動ができるようになっています。
以下が各州の新型コロナウイルス警戒信号マップになります。 *2021年5月25日時点
どれくらい進んでいるのかー現在のメキシコのワクチン状況ー
現在各国で進んでいるワクチン接種ですが、メキシコでも50~59歳の人のワクチン接種が5月25日から始まりました。5月21日以前までは60歳以上の人を対象にワクチン接種が行われ、現在26,655,760人へのワクチン接種が完了したことを疫学者José Luis Alomía氏が発表しました。この数字は、18歳以上のメキシコ総人口の20%をカバーしているということになります。
詳しいメキシコにおけるワクチン接種プラン *2021年03月時点の情報です。*各月のワクチン接種の進捗度合い
まとめ
今回は、メキシコの感染症状況・ワクチン状況をお伝えしました。メキシコにおけるコロナ禍の生活状況や詳しい感染状況については以下の関連記事を是非ご覧下さい。
メキシコシティ新型コロナ対策レポート数字で見るメキシココロナ感染者